サウジアラビア、観光パッケージ一体型の新ビザサービスの試験運用を開始

(サウジアラビア)

リヤド発

2026年07月14日

サウジアラビア政府は7月6日、国家改革戦略「サウジ・ビジョン2030」に基づく観光振興策の一環として、新たな観光ビザサービス「観光パッケージ・ビザ(Package Visa)」の試験運用を開始したと発表した。同サービスは、観光省、外務省、内務省、保険庁による部局横断的な連携の成果として導入された。特定の試験対象市場において、公認の旅行・観光サービス事業者を通じて旅行パッケージを予約することで、観光ビザを一体的に取得できる仕組みだ。

観光客向けのパッケージに含まれる主な内容は次のとおり。

  • 往復航空券の手配
  • 公認の観光宿泊施設における滞在
  • 電子ビザ(e-Visa)の申請手続き
  • オプションとしての観光アクティビティーや各種イベントの追加

アハメド・アル・ハティーブ観光相は「観光パッケージ・ビザの導入により、旅行・観光サービス事業者の役割を強化し、観光客の手続きを簡素化することで、よりスマートでシームレスにサウジアラビアを体験できる方法を創出する」と述べた。

政府は同サービスの目的について、観光客の入国・到着手続きを簡素化して旅行体験を向上させること、また世界に向けてサウジアラビアの多様な観光資源を発信することであると説明している。これまでにも、観光e-Visaをはじめ、アライバルビザや経由便客向けのトランジットビザなど柔軟な査証制度を導入済みだ。これらの一連の取り組みによって、2025年には2,900万人以上の海外からの訪問者を迎え入れた。なお、観光客の信頼と満足度を確保するため、同サービスを取り扱える事業者は、デジタルプラットフォームの保有や、24時間・年中無休のテクニカルサポートとコールセンターの設置などの要件を満たした事業者に限定されるという。

(林憲忠)

(サウジアラビア)

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