先端化学・セル(ACC)バッテリー分野の生産連動型奨励策(PLI)、新規入札を開始

(インド)

ニューデリー発

2026年07月22日

インド重工業省は7月15日、先端化学・セル(ACC)バッテリー分野の生産連動型奨励策(PLI、注)の下で、インド国内に累計10ギガワット時(GWh)分のACC製造能力を整備する事業者を選定するため、国際入札の提案依頼書PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)を公表した。今回公募する製造能力は、系統用定置型蓄電システム向けに割り当てられる。

入札は、中央公共調達(CPP)ポータル上で、品質・価格総合評価方式による2段階のオンライン方式で実施される。入札書類外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますは7月15日から公開されており、入札説明会は7月29日に開催される予定。入札期限は10月13日、技術提案の開札は10月14日に予定されている。

ACCバッテリー分野のPLI制度は、2021年5月に承認された「ACCバッテリー蓄電に関する国家プログラム」に基づくもので、予算規模は1,810億ルピー(約3,077億円、1ルピー=約1.7円)、国内で50GWhのACC製造能力の整備を目標としている。同制度では、国内の製造能力強化を通じてACCバッテリーの輸入依存を低減するとともに、国内外企業の投資を促進し、国際競争力を備えたACCバッテリー製造エコシステムの構築を目指している。

インド政府によると、50GWhの目標製造能力のうち40GWh分は既に国内メーカーへ割り当て済み(2024年9月12日記事参照)だ。今回の10GWh分の入札は、再生可能エネルギーの急速な導入拡大に伴う系統用蓄電需要への対応、エネルギー安全保障の強化、輸入依存の低減、国際競争力のある電池製造エコシステムの発展を目的としている。

(注)生産連動型奨励策(PLI)は、インド政府が2020年度(2020年4月~2021年3月)に導入した国内製造業振興の目玉政策。対象となる全14分野について、分野ごとの適格基準を満たせば、新規工場を設立した製造業企業に対し、売上高の増加額などに応じてインセンティブ(補助金)が支給されるスキーム。

(花村大樹)

(インド)

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