香港、配車サービス規制の付属法令を発表、車両ライセンスの発給上限は当初1万台に設定

(香港)

香港発

2026年07月30日

香港特別行政区政府(以下、香港政府)は7月16日、立法会(国会に相当)で2025年10月に可決された道路交通(改正)(ライドヘイリングサービス)条例(2025年10月28日記事参照)に関連する4つの付属法令の審議を完了したと発表した。これら付属法令は、配車サービスに関する規制の詳細やライセンスの取得要件外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます、更新手続きなどの細則を定めるもので、大部分の規定は8月3日から施行される(注1)。

プラットフォーム事業者向けのライセンスの有効期限は最長5年で、有効期限満了前に延長申請可能とされた。プラットフォーム事業者向けライセンスは早ければ8月から申請受け付けを開始し、最短で11月末から順次発給される見通しだ。また、運輸署は、法令の順守状況を監督するため、ライセンスを取得したプラットフォーム事業者に対し、運営データの提供を義務付けた。

また、運転手に対するライセンスは、有効期間が最長5年で更新回数に制限はない。一方、車両に対するライセンスは更新可能だが、初回発給日から通算5年が上限とされた。配車サービスを提供する車両は個人名義で登録されていなければならず、当該車両を用いた配車サービスは、その登録所有者本人のみが運転できるオーナードライバー要件が規定されている。

車両および運転手のライセンスについては早ければ第4四半期に申請受け付けの開始が予定されている。

このほか、運輸署はタクシーおよび配車サービス車両向けの統合筆記試験を導入し、8月3日から申請を受け付け、9月中旬以降に順次試験を実施する見込みだ(注2)。あわせて、配車サービス提供中の車両には、「ライドヘイリング車両証明書」の掲示が義務付けられた。

なお、車両に対するライセンスの発給上限数は、現段階では1万台とした。ただし、香港政府はこの発給上限数については、固定的な数ではなく、今後は利用状況に応じて、柔軟な調整を検討する方針を示している。

立法会議員の林偉全(ジョナサン・ラム)氏は、1万台ではラッシュアワーの対応には不十分で、運賃の急騰につながる恐れがあると指摘した。また、運転手と特定の車両をひも付ける要件に関し、登録車両の故障時に営業できなくなるとして懸念し、一時的な代替車両の使用を認める制度を導入すべきだと提案した(「ザ・スタンダード」7月16日)。

(注1)一部の規定は2027年8月22日より施行される。

(注2)ただし、有効なタクシー運転免許の所持者は、追加の試験と指定講習の受講が免除され、配車サービス運転ライセンスを直接申請できる。

〔黄莃倫(ケリー・ウォン)〕

(香港)

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