米ロサンゼルスで「アニメエキスポ2026」開催、日本コンテンツ市場の広がり示す

(米国)

ロサンゼルス発

2026年07月10日

米国ロサンゼルス市で7月2~5日、北米最大級の日本ポップカルチャーイベント「アニメエキスポ2026(Anime Expo、AX)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」が開催された。AXは1991年に開始され、2025年は65カ国以上から延べ41万人超が来場した。会場ではアニメやマンガ、ゲーム、音楽など幅広い日本コンテンツが紹介され、人気作品のブースや物販コーナーには長い列ができるなど、多くの来場者でにぎわった。

ジェトロは前年に続き、ジャパンパビリオン「ギークストリート(Geek Street)」(注)を設置した。ゲーム、V-Tuber、ボーカロイドなどのデジタルコンテンツをはじめ、日本発IP(知的財産)を活用したキャラクターグッズ、「Kawaii」カルチャー関連商品、さらには、伝統工芸などの文化コンテンツを手掛ける日本企業6社が出展し、自社IPやサービスを北米市場に向けて発信した。あわせて、米国のコンテンツ業界関係者とのネットワーキングイベント「アニソシアル・ブロック(AniSocial Block)」を実施し、ギークストリート出展企業によるプレゼンテーションや交流の機会を設けた。また、両事業では現地インフルエンサーを活用したPRもあり、日本コンテンツの認知向上に向けて、SNSなどを通じた情報発信が行われた。

また、AXでは著名クリエーターによるトークイベントや、出版・映像業界関係者を招いたパネルセッションなど、多数のプログラムが実施された。出版関係者によるマンガ市場に関するパネルでは、講談社USA、ビズメディアやスクウェア・エニックスなどの編集担当者が登壇し、北米市場向けの作品発掘や読者動向について議論した。登壇者は、作品選定に当たり編集者の感性だけでなく、類似作品の販売実績やターゲット読者層の分析を重視していると説明した。また、日本国内でのヒットが米国市場での成功を必ずしも意味するわけではなく、市場ごとの嗜好(しこう)や文化的背景を理解したうえでの、作品選定が重要と指摘した。さらに、読者層の多様化が進む中、ホラーやノンフィクションに加え、少女漫画など女性読者向けジャンルにも市場拡大の余地があるとの見方が示された。

写真 ジェトロ主催の「ギークストリート」(ジェトロ撮影)

ジェトロ主催の「ギークストリート」(ジェトロ撮影)

写真 アニメエキスポ会場内の様子(ジェトロ撮影)

アニメエキスポ会場内の様子(ジェトロ撮影)

写真 出版関係者によるパネルディスカッションの様子(ジェトロ撮影)

出版関係者によるパネルディスカッションの様子(ジェトロ撮影)

(注)ギークとは、特定の分野に熱中し、深い知識や技術を持つ人を指す言葉。

(田島夏海)

(米国)

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