生成AI企業アンソロピック、米ケンタッキー州で大規模データセンターの20年間リース契約を締結

(米国)

シカゴ発

2026年07月15日

米国データセンター事業者テラウルフ(本社:メリーランド州イーストン)は7月6日、同社がケンタッキー州ホーズビルで開発する「ジャスティファイド・データ・キャンパス(Justified Data Campus)」について、生成人工知能(AI)開発企業のアンソロピック(本社:カリフォルニア州サンフランシスコ)と20年間のリース契約を締結したことを発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。発表によると、契約期間中の契約収益は約190億ドルに達する見込み。契約対象施設は最終的に約401メガワット(MW)のIT負荷容量(サーバーなどIT機器向け電力容量)を備える計画で、2027年後半から段階的に稼働し、2028年初頭までに全面稼働する予定だ。

アンソロピックは、オープンAIの「ChatGPT」やグーグルの「Gemini」と競合する生成AIサービス「Claude(クロード)」を開発する企業だ。生成AI市場の拡大に伴い、AI開発企業にとっては、AIモデルの性能向上に加え、AIの計算に必要なサーバーやデータセンター容量・電力の確保も重要な経営課題となっている。

本契約は20年間という契約期間の長さに加え、契約対象施設の計画容量が401MWに達する点も特徴的だ。一般的なデータセンターの電力容量が1~5MW程度、大規模データセンターでも50~100MW程度とされる中、401MWはそれらを大きく上回る規模となる。これは米国で一般的な原子炉1基(約1,000MW)の出力の約4割に相当する。

同キャンパスはアルミ精錬所跡地に開発されており、精錬所の操業時には482MWの電力が継続的に利用されていた。こうした大規模な電力需要に対応してきた既存の送電インフラが存在することも、立地上の特徴となっている。

今回の契約は、アンソロピックが将来的なAI需要の拡大を見据え、長期間にわたり大規模な計算インフラを確保する動きと位置付けられる。

(坂井愛子)

(米国)

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