トルコで日本コンテンツのピッチイベントを開催
(トルコ、日本)
イスタンブール発
2026年07月10日
ジェトロは6月18日、トルコのイスタンブールにおいて、日本産コンテンツのピッチイベント「Japan Contents Pitch」をイスタンブール商業会議所(ITO)との共催で開催した。日本のドラマ、バラエティー、アニメなどのコンテンツをトルコにおいてリメーク、放送することを目的に開催され、2023年から続いて4度目の開催となった。
日本からはABCフロンティア、中京テレビ、テレビ東京、読売テレビが参加し、トルコのドラマ制作会社、テレビ局、OTTプラットフォーム(注)などのコンテンツ業界関係者に向けて幅広い作品をPRした。ピッチ後は商談会を実施し、参加した28社のトルコ企業との間で活発な商談が行われた。
開会あいさつでITOのニハト・アラヨール事務局長は、「トルコのコンテンツ産業は国際的な注目を集めている」と述べ、高いコンテンツ制作力を持つトルコと日本のさらなる協力関係の構築に期待を表明した。
開会あいさつ(ジェトロ撮影)
商談会の様子(ジェトロ撮影)
トルコは世界有数のコンテンツ制作・輸出大国だ。現地報道によれば、ドラマは2025年時点で年間製作本数で世界首位(2025年12月25日付Anadolu Ajansı)、輸出先は170カ国を超えて世界トップクラスとなっている。輸出金額も増加しており、2025年末には10億ドルを突破したと報じられた。さらに文化観光省は放送時間、輸出実績、視聴率など特定の条件を満たす作品への財政支援も発表しており、ドラマは同国の重要なソフトパワーと位置付けられている。
このような実績から、トルコにおけるコンテンツ制作やリメークは第三国を含む新しい市場獲得の可能性を秘める。過去には日本ドラマがトルコでリメークされ世界各国で放送、ヒットを記録している。トルコドラマの特徴として1話当たりの放送時間が長く、シリーズ全体も長編であることが挙げられる。1話120分、20話以上のシリーズが通常であり、ヒットを記録すればさらにロングランとなる。本イベントに参加したトルコ企業からは、日本作品のリメークへの高い関心と同時に、話数構成、キャスティング、ストーリー構成においてもトルコ市場の特徴に合わせたローカライズが不可欠であるとのコメントがみられた。
過去開催も含めて、イベント後も複数の商談が続いており、コンテンツ大国トルコにおける日本コンテンツのさらなる普及が期待される。
(注)OTTサービス:「Over The Top(オーバー・ザ・トップ)」の頭文字を取った略語。通信事業者やインターネット・サービス・プロバイダー(ISP)に頼らず、インターネットを通じて映像や音声、SNSなどのコンテンツを提供するサービスを指す。
(遠藤誠吾、エミネ・ギョンジュ)
(トルコ、日本)
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