ムンバイで記録的豪雨、道路・鉄道・航空網に広範な混乱

(インド)

ムンバイ発

2026年07月07日

インド西部マハーラーシュトラ州で7月6日、モンスーンによる記録的な豪雨の影響で、ムンバイおよび周辺地域の交通網が広範囲にわたり混乱した。インド気象局(IMD)は、ムンバイ、タネ、ライガド、パルガルの各地区に極めて危険な降雨や洪水、交通機能のまひなどを示す「レッドアラート」を一時的に発令した。その後も当局は、大雨と最大時速70キロメートルの強風への警戒を呼びかけている。

特に産業・物流の大動脈であるムンバイ~プネ高速道路では、カンダラ付近で土砂崩れと構造物の損傷が発生し、全線が通行止めとなった。また、旧国道も冠水により閉鎖され、両都市間の道路交通が事実上寸断された。警察当局は安全確保の観点から、不要不急の移動の延期を呼びかけている。

鉄道では、ムンバイとプネを結ぶ中央鉄道のボールガート(Bhor Ghat)区間で複数の土砂崩れが発生し、同区間の3本の線路全てに影響が及んだ。この結果、「デカンクイーン」や「インドラヤニ・エクスプレス」など16本の旅客列車が運休となり、多数の長距離列車が迂回運転または運行調整を余儀なくされた。

航空便にも影響が広がり、ムンバイ国際空港では前日からの悪天候により欠航や目的地変更が発生した。7月6日朝の時点で100便以上の遅延が確認されており、航空各社は利用者に最新の運航情報を確認するよう呼びかけている。

ムンバイ市内では学校や大学が休校となり、州災害管理当局は民間企業に対して可能な範囲で在宅勤務を導入するよう推奨した。今回の記録的豪雨は、道路・鉄道・航空の各インフラの機能を同時に低下させる事態を招き、サプライチェーンや貨物輸送への影響も懸念されている。当局は復旧作業を進める一方、気候変動の影響により増加が指摘される極端な降雨への対応として、排水設備の強化や斜面防災対策の充実など、インフラの強靱(きょうじん)化の必要性があらためて浮き彫りになった。

写真 豪雨によるムンバイ市内の洪水の様子(ジェトロ撮影)

豪雨によるムンバイ市内の洪水の様子(ジェトロ撮影)

(野本直希)

(インド)

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