「北京国際図書博覧会」が開催、日本のコンテンツIPに関心集まる

(中国)

北京発

2026年07月02日

中国最大級の書籍見本市「第32回北京国際図書博覧会」(BIBF、注1)が6月17~21日、北京市の中国国家会議中心で開催された。展示会場は6万平方メートル、対象分野は書籍、デジタル出版、コンテンツIP、人工知能(AI)などで、中国の出版社をはじめ世界各国の出版社が出展し、活発な取引が行われた。主催者の発表によると、今回の博覧会には82カ国・地域から1,700社以上が出展し、22万冊の書籍が出品され、会期中は業界関係者や一般来場者など延べ30万人近くが来場した。

ジェトロは、日本のコンテンツIP(注2)の販路拡大ならびに中国の市場動向の把握を目的とし、出版取次のトーハンと共同出展したジャパンパビリオン内に「日本IP展示エリア」を設け、中国向けにグッズ販売やライセンスビジネスの拡大を模索する日系のIP保有企業5社のコンテンツIP(書籍やキャラクターグッズなど)を展示・PRした。

同展示エリアに出品した日系企業からは、「当社書籍の版権取り扱いに意欲のある事業者との商談につながった」「当社キャラクターにつき、北京のアミューズメントパーク運営会社から商談依頼があった」といった声が聞かれた。また、来場者からは、「中国では動物をモチーフにした癒し系グッズの需要があることから、今後連携可能な日本のIPを探している」「キャラクターカード用のIPとして日本のアニメに関心がある」といった声が寄せられ、日本のコンテンツIPに対する関心の高さがうかがえた。

日本以外のナショナルパビリオンのうち、コンテンツIPに関するものでは、韓国の文化体育観光部と韓国コンテンツ振興院(KOCCA)が共同で韓国コンテンツのオンラインプラットフォーム「K・OMICS」に関するブースを出展した。そのほか、会場内に「IPライセンシング専門展示エリア」(注3)が設置され、日本のコンテンツIPを取り扱う中国の事業者が複数出展を行った。

写真 日本IP展示エリア出展の様子(ジェトロ撮影)

日本IP展示エリア出展の様子(ジェトロ撮影)

写真 韓国コンテンツブース出展の様子(ジェトロ撮影)

韓国コンテンツブース出展の様子(ジェトロ撮影)

写真 IPライセンシング専門展示エリア(ジェトロ撮影)

IPライセンシング専門展示エリア(ジェトロ撮影)

(注1)北京国際図書博覧会は、1986年から開催されている中国最大級の書籍見本市。

(注2)IPは「知的財産」を意味するIntellectual Propertyの略語。

(注3)IPライセンシングとは、IP(Intellectual Property、知的財産)の保有者(ライセンサー)が、使用権を第三者(ライセンシー)に許諾することを指す。

(匂坂拓孝)

(中国)

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