タイEU自由貿易協定(FTA)交渉、残り3分の1と報告

(タイ、EU)

バンコク発

2026年07月27日

タイ商務省は7月6日、第9回のタイEU自由貿易協定(FTA)交渉会合を、6月22~30日にベルギーのブリュッセルで開催したと報告した。

商務省・貿易交渉局(DTN)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますによると、今回の会合では、FTA全24章のうち15章の交渉が妥結し、付属書を合わせると全体の約3分の2で妥結した。主な進展は次のとおり。

  • 次の4章の交渉が妥結した。(1)「競争と補助金」章:公平な競争条件と透明性の高い補助金規則の確保、(2)「国有企業」章:商業活動に従事する国有企業に対し、差別なく事業を行うことを義務付け、(3)「紛争解決」章:協定違反が発生した場合の国家間の紛争解決メカニズムを導入、(4)協定管理に関する規定。
  • 次の4文書でも交渉が妥結した。(1)輸出関税付属書、(2)輸出入独占付属書、(3)貿易の技術的障壁に関する自動車付属書、(4)税関事項における相互行政支援に関する議定書(MAA議定書)。
  • 汚職対策および最終規定は交渉妥結間近となった。政府調達のほか、物品・サービス・投資の市場アクセス交渉は着実に進展している。

商務省は、今回の進展について、6月24日にタイのスパジー・スタンパン副首相兼商務相らとEU・欧州委員会のマレシュ・シェフチョビチ委員(貿易・経済安全保障担当兼機関間関係・透明性担当)とクリストフ・ハンセン委員(農業・食料担当)が行ったハイレベル協議の結果としている。次回協議では、農産物・工業製品や政府調達、エネルギー管理・原材料、デジタル貿易、サービス・投資、法令、知的財産権が主要な議題となる予定。

今後は、スパジー副首相が議長を務めるEUタイFTA交渉推進作業部会を開催するとともに、9月下旬にタイで予定される第10回交渉会合に向けて、同会合前に会期間(準備)会合を開く見通し。両者は2026年の交渉妥結を目指す(2026年3月2日記事参照)。

(藪恭兵、シリンポーン・パックピンペット)

(タイ、EU)

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