タイ商務省、EUと第8回FTA交渉会合を開催、新たに3章で交渉妥結
(タイ、EU)
バンコク発
2026年03月02日
タイ商務省は2月12日、タイEU自由貿易協定(FTA)の第8回交渉会合を、2月2日から6日にかけてチェンマイで開催したと発表
した。タイ商務省・貿易交渉局(DTN)のチョティマ・イアムサワスディクン局長によると、第8回交渉会合の主な結果は次のとおり。
〇新たに、次の3つの章(chapter)が交渉妥結した。
- 貿易救済:関税撤廃・削減対象品目の急激な流入による影響を緩和するために一定の措置(注1)を認める。
- 適用除外:公衆衛生や環境保護、安全保障上の理由による例外措置を規定。
- 物品貿易ルール:内国民待遇および市場アクセス、FTAパートナーとの関係を規定。
〇「サービス貿易および投資」章における配送サービス規制に関する小章(subchapter)が最終確定。これは、サービス業における事業運営上の競争と規制の透明性の向上に資する。
〇「国有企業」章や「競争」章、「貿易の技術的障壁(TBT)」章における、自動車付属書に関する交渉が大きく進展。知的財産や紛争解決プロセス、協定管理に関する規定、市場アクセス(物品貿易、サービス貿易、投資)、政府調達についても、継続協議により前進している。
DTNによると、これまでの交渉会合を経て、協定全24章のうち11章(注2)が交渉妥結済となっている。タイとEUは、2026年中のFTA交渉妥結を目指す。
(注1)一般的なFTAにおける「貿易救済」章は、影響緩和措置として、アンチダンピング税や相殺関税、セーフガード措置などに関わる手続きなどを規定する。
(注2)交渉妥結済みの章は次のとおり。(1)規制慣行、(2)透明性、(3)税関手続きおよび貿易円滑化、(4)持続可能な食料システム、(5)貿易と持続可能な開発(TSD)、(6)中小企業、(7)貿易の技術的障壁(TBT)、(8)資本移動、(9)貿易救済、(10)適用除外、(11)物品貿易ルール。
(藪恭兵、シリンポーン・パックピンペット)
(タイ、EU)
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