フィリピンで広がる日本酒文化、マニラで「Sake Manila 2026」が開催
(フィリピン、日本)
マニラ発
2026年07月01日
フィリピンのマニラ首都圏の統合型リゾートOKADA MANILAで5月22日、日本の酒や文化を紹介するイベント「Sake Manila 2026」が開催された。同イベントは2024年から毎年開催されており、当日は午後5時から深夜まで行われた。現地報道(5月26日付「マラヤ・ビジネス・インサイト」紙)によると来場者は1,000人を超え、日本酒を好むフィリピン人をはじめ、在フィリピン外国人や飲食店関係者なども見られた。
チケット価格は6,000ペソ(約1万5,600円、1ペソ=約2.6円)で、200種類以上の日本酒に加え、焼酎やウイスキーなど酒類、すしや天ぷらなどの日本料理が提供された。また、マグロの解体ショーや和太鼓演奏など、日本文化を体験するパフォーマンスも行われた。
イベントをOKADA MANILAと共同開催したフィリピン・ワイン・マーチャンツ(Philippine Wine Merchant)は、酒類の輸入・卸売りを手掛けるほか、小売店「Ralph's」を展開する。同社のレイモンド・リム・ジョセフ氏によると、フィリピンでは日本酒初心者を中心に、フルーティーで飲みやすい純米大吟醸が人気を集めているという。一方で、日本酒への理解が深まるにつれ、より複雑な味わいや豊かなうま味を持つ純米酒へと関心が広がっていく傾向があると述べた。
同氏は、日本酒市場の拡大には消費者への理解促進が重要だと指摘する。「酒について知ってもらい、実際に飲んでもらうことで味わいへの理解が深まる。フレッシュフルーツとのペアリングなどを通じて、新たな楽しみ方を提案することも有効だ」と語った。また、「私たちの役割は、日本酒の知識や魅力を伝えること。実際に飲んでもらえれば、その良さは自然と人々の心に響く」と述べ、日本酒文化のさらなる普及に期待を示した。
Philippine Wine Merchantのレイモンド・リム・ジョセフ氏(ジェトロ撮影)
会場では、八海山、鏡山、獺祭などの日本酒のほか、宝酒造をはじめとする複数の酒類メーカーの商品が紹介された。さらに、COEDOビールや森伊蔵なども提供され、日本各地の酒類が幅広く展開された。
八海山のブース(ジェトロ撮影)
宝酒造の髙木駿氏は、スパークリング清酒「澪(みお)」について、日本で主力商品となっている同商品が海外市場でも人気を集めていると説明した。また、海外では「にごり」といった分かりやすい商品が好まれる傾向があり、「澪」は米国市場を中心に人気を集め、欧州などでも展開が進んでいるほか、フィリピン市場にも導入され始めている。
宝酒造の提供するスパークリング清酒「澪(みお)」(ジェトロ撮影)
(杉山咲)
(フィリピン、日本)
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