中国、複合運転支援システムの安全要求に関する強制国家標準を公布
(中国)
上海発
2026年07月15日
中国の工業情報化部(以下、同部)は7月2日、同部が策定した強制国家標準「インテリジェント・コネクテッド・ビークル(ICV)の複合運転支援システム(注)安全要求
」(GB 47955-2026)(以下、本標準)が、国家市場監督管理総局および国家標準化管理委員会により6月27日付で公布されたと発表した。2027年1月1日から施行される予定だ。
同部によれば、本標準は、レベル2相当の複合運転支援システムを対象とする中国初の強制国家標準だ。複合運転支援システムを搭載するM類(乗用車、バスなど)およびN類(貨物輸送車)を対象とし、「基礎単一車線型」「基礎複数車線型」「ナビゲーション併用型(NOA)」の3種型について、安全要求や認証要件を定めた。
中国では近年、スマートコネクテッドカー市場が急速に拡大している。同部によると、2026年時点で乗用車への複合運転支援システムの搭載率は70%に達し、このうちNOAの搭載率は30%を超えた。
本標準では、製品形態の違いを踏まえた安全要求を設定したほか、機能要件、データ記録、完成車メーカーの安全保証責任、ヒューマン・マシン・インターフェイス(HMI)、利用者への説明・教育などについても規定した。また、試験場試験、公道試験、文書審査を組み合わせた評価体系を導入し、システムの安全性を総合的に検証する仕組みを整備した。
同部によると、本標準は国際連合の技術規則UN R171(縦・横方向の運行補助機能、DCAS)と比べ、設計運行条件、機能要件、運転者の状態監視、利用者への情報提供などについて、より詳細な要件を定めた。また、試験場での試験シナリオを拡充するとともに、試験手順や合格基準を細分化し、各技術要求に対応する検査・試験方法を明確化するなど、中国特有の複雑な道路交通環境への適合を意識した内容となっている。
同部は、本標準の施行により、複合運転支援システムに関する統一的な安全基準を確立し、ICVの安全性向上と産業の健全な発展を後押しするとしている。また、自動運転システムを含む関連分野の強制国家標準の整備も引き続き進める方針を示した。
なお、同部は5月26日に「2026年自動車標準化作業要点」
を公表し、ICVや複合運転支援システムなどに関する標準化を加速する方針を明らかにしていた。また、7月1日には「電気自動車安全要求」と「電気自動車用動力蓄電池安全要求」の2つの強制国家標準が施行された。ICVおよび新エネルギー車分野における規制・標準体系の整備が加速している。
(注)複合運転支援システムとは、運転者が常に周囲を監視し、車両を操作していることを前提に、複数の先進運転支援システム(ADAS)を統合制御するレベル2相当のシステム。
(龐婷婷)
(中国)
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