遼寧省の上半期GRP成長率は前年同期比2.5%、投資低迷続くも輸出は11.9%増
(中国)
大連発
2026年07月30日
中国の遼寧省統計局は7月20日、2026年上半期(1~6月)の主要経済指標を発表した。域内総生産(GRP)は1兆6,227億2,000万元(約38兆9,453億円、1元=約24円)で、実質成長率は前年同期比2.5%となった(添付資料表参照)。中国全体の成長率4.7%(2026年7月25日記事参照)を2.2ポイント下回った。
主要経済指標をみると、工業生産増加額(付加価値ベース、注1)は前年同期比0.7%減となった。産業別では、採掘業が6.8%減、電力・熱エネルギー・ガスおよび水の生産・供給業が1.9%減だった一方、製造業は0.7%増加した。製造業のうち、鉄道・船舶・航空宇宙・その他輸送機器製造業が43.5%増と大きく伸びた。一方、石油・石炭その他燃料加工業は0.8%減、鉄鋼製錬・圧延加工業は5.4%減、自動車製造業は7.3%減となった。製品別では、民間鋼船が前年同期の3.8倍、集積回路が40.5%増となった一方、原油は3.8%減、鋼材は6.9%減、自動車は8.2%減だった。自動車生産全体は減少したものの、新エネルギー車(NEV)の生産量は34.8%増となった。
固定資産投資は前年同期比29.9%減となり、前年同期の3.3%減から大きく減少した。不動産開発投資は37.3%減、製造業向け投資は28.9%減となり、いずれも2桁の減少となった。
社会消費品小売総額は前年同期比1.8%減となった。一定規模以上の企業による商品小売額(注2)では、ウェアラブルスマートデバイスが前年同期の7.0倍となった一方、石油・石油製品は5.8%減、自動車は18.1%減となった。そのうち、NEVは7.1%増だった。
貿易総額は前年同期比5.8%増の3,921億元となり、前年同期(0.1%減)から増加に転じた。輸出は11.9%増で、電気機械製品が18.0%増と輸出拡大を牽引した。輸入は、主要輸入品目の原油が12.8%減となった一方、電気機械製品が1.2%増だった。
遼寧省政府は年間目標の達成と「第15次5カ年規画」の良好なスタートに向け、下半期に自動車メーカーの生産・販売支援、石油化学企業の原料調達先の多角化、鉄鋼産業の製品構成の高度化と市場競争力強化などに取り組む方針を示した。
(注1)その年の主な業務による売上高が2,000万元以上の工業企業が対象。
(注2)その年の主な業務による売上高が2,000万元以上の卸売企業、その年の主な業務による売上高が500万元以上の小売企業、その年の主な業務による売上高が200万元以上の飲食および宿泊企業が対象。
(李穎)
(中国)
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