航空宇宙分野の展示会「マイエアロ・サミット2026」が開催
(マレーシア)
クアラルンプール発
2026年07月16日
マレーシア航空宇宙産業公社(NAICO)は6月25日から27日にかけて、「マイエアロ・サミット2026」(MyAERO Summit 2026
)を開催した。同サミットは、航空宇宙および宇宙技術における将来のモビリティやイノベーションについて発信・交流・連携をするためのプラットフォームであるとともに、ASEAN地域の関連産業成長へのゲートウェイとして機能している。
会場の様子(ジェトロ撮影)
NAICOのシャムスル・カマル・アブ・サマCEO(最高経営責任者)は、同サミットの開会式において、政府機関、国内外企業、学術機関、スタートアップを含む100社以上が出展していることについて、マレーシアが航空宇宙産業における戦略的ハブとして高い信頼を得ていることの表れだと強調した。さらに、マレーシアにおけるMRO(整備・修理・オーバーホール)は、2025年には航空宇宙産業の収益の40%を占め、引き続き産業の中核分野を担うとの見通しを明らかにした。また、こうした強固な基盤を背景に今後はMROの中でもより高付加価値な上流分野への展開を強化したいと述べた。
また、マレーシア投資貿易産業省(MITI)のシム・ツェツィン副大臣は、マレーシアには強力な航空宇宙コミュニティーがあり、スバン・エアロテック・パークやKLIAエアロポリスなどのビジネスパークが整備されていることに加え、マレーシア標準工業研究所(SIRIM)が航空宇宙産業向け品質マネジメント規格AS9100
認証を提供しているほか、流通業者向け品質規格AS9120の導入も予定していることを紹介した。これらを通じて、国際標準への適合能力を強化し、同国の競争力を支えていると述べた。
開会式の様子(ジェトロ撮影)
マレーシア政府は航空宇宙産業政策として、2015年に「Malaysia Aerospace Industry Blueprint 2030」を発表し、2030年までに同国を東南アジア最大の航空宇宙国家にすることを目指している。政策実行機関として設置されたNAICOは、産業界・政府機関・大学・研究機関をつなぐ調整役を担っている。
ジェトロ広報ブースで日本の技術を紹介
ジェトロは、同展示会において広報ブースを設置し、日本企業の技術を紹介した。外国政府機関としての出展は日本のみで、最終日にはアンワル首相もブースを視察した。ジェトロ広報ブースの出展者からは、本展示会が政府機関や協業候補企業とのネットワーキングや意見交換の好機となったとの声が聞かれた。精密ギアメーカーの大田精工のマレーシア法人オオタ・プレシジョンの担当者は、「事業の多角化の一環として航空産業にも進出しており、これが事業の安定性向上に寄与している」と説明した。また、航空宇宙産業向けに包装設計、構造組み立て、機械組み立て、据え付け作業を手掛ける見田工作は、同国について「周辺国と比較して日本の連携パートナーとして適しており、市場性を感じる」とコメントした。その理由として、MRO分野では分業体制が進んでいるため連携を図りやすいほか、製造業全体の技術力が総じて高く、産業の裾野もシンガポール、タイに次いで整っている点を挙げた。
ジャパンパビリオンの様子(主催者提供)
(戴可炘)
(マレーシア)
ビジネス短信 42e81484980241c6





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