上半期の貿易額は前年同期比22.4%増、過去最高を記録

(マレーシア)

クアラルンプール発

2026年07月30日

マレーシア統計局は7月20日、2026年上半期(1~6月)の貿易総額が前年同期比22.4%増の1兆7,960億リンギ(約71兆8,400億円、1リンギ=約40円)だったと発表した(添付資料表1参照)。上半期としては過去最高を記録した。輸出額は9,716億リンギ、輸入額は8,244億リンギで、それぞれ前年同期比27.5%増、16.9%増となった。また、貿易収支は約2.6倍の1,471億リンギとなり黒字幅が拡大した。マレーシア投資貿易産業省(MITI)は、上半期の好調な実績について、同国が地域およびグローバルサプライチェーンに深く組み込まれていることが背景にあると説明した。

輸出を品目別にみると、電気・電子製品は前年同期比42.5%増の4,679億リンギで、全体の48.2%を占めた(添付資料表2参照)。MITIは、世界的な需要の堅調さに加え、技術革新やデジタル化の進展が輸出拡大を後押ししたと指摘した。これに続く石油製品、機械・設備・同部品、光学・科学機器、金属製品も2桁の伸びを記録した。

国・地域別にみると、輸出では、電気・電子製品などの需要拡大を背景に、米国が前年同期比54.8%増の1,734億リンギで、2026年第1四半期に引き続き最大の輸出相手国になった(添付資料表3参照)。これにシンガポール、中国、香港、台湾が続いた。一方、輸入では、中国からの輸入が34.5%増の2,180億リンギとなり、輸入全体の26.4%を占めて首位だった。

日本との貿易額では、輸出額が前年同期比9.1%増の419億リンギ、輸入額が12.8%増の363億リンギだった。また、四半期ごとの輸出増減率への寄与度を国・地域別にみると、ASEANと米国の寄与度が大きい中、日本も9期ぶりにプラスへ転じた(添付資料図参照)。

マレーシア・ビルディング・ソサエティー(MBSB)研究所(注)は、2026年の輸出入の伸び率について、輸出は18.9%増、輸入は13.0%増になると予測し、前回予測(輸出4.5%増、輸入5.0%増)(2026年2月12日記事参照)から大幅に上方修正した。テクノロジー製品や石油製品などの需要拡大が輸出を押し上げるほか、輸入についても個人消費や投資の拡大を背景に堅調に推移すると見込んだ。一方、サプライチェーンの混乱やコスト上昇に加え、米国を中心とする貿易規制の強化が下振れリスクになると指摘した。

(注)旧マレーシア工業開発銀行(MIDF)研究所。マレーシアの大手金融機関MBSBによるMIDFの買収後、MIDF研究所を引き継ぐかたちで設立された。

(戴可炘)

(マレーシア)

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