2025年の貿易総額は初めて3兆リンギ超え、過去最高を記録

(マレーシア)

クアラルンプール発

2026年02月12日

マレーシア統計局は1月20日、2025年の貿易総額が前年比6.3%増の3兆615億リンギ(約119兆3,984億円、1リンギ=約39円)となり、初めて3兆リンギを超えて過去最高を記録したと発表した(添付資料表1参照)。輸出額は1兆6,067億リンギ、輸入額は1兆4,548億リンギで、それぞれ6.5%、6.2%増加した。貿易収支は1,518億リンギの黒字で、前年比9.2%増となった。

輸出を品目別にみると、電気・電子製品が前年比18.3%増の7,116億リンギだった(添付資料表2参照)。次いで、パーム油・同製品、機械、設備および部品、光学および科学機器も堅調に増加した。一方、石油製品は18.7%減の1,036億リンギだった。

輸入では、電気・電子製品が前年比24.6%増の5,677億リンギだった。また、機械、設備および部品も6.3%増加した一方、石油製品、化学品および化学製品、金属製品の輸入は減少した。

国・地域別にみると、輸出ではシンガポールが2,496億リンギで引き続き最大の輸出相手国となり、米国、中国、香港、台湾が続いた(添付資料表3参照)。マレーシア投資貿易産業省(MITI)によれば、対米輸出は電気・電子製品、機械・設備および部品、加工食品などの旺盛な需要に支えられ、17.2%増の2,331億リンギに達し、過去最高を記録した。また、台湾向け輸出も、電気・電子製品、光学および科学機器、機械・設備および部品に対する堅調な需要を背景に、輸出額は31.2%増の880億リンギとなり、過去最高を更新した。

輸入では、中国が3,530億リンギで首位となり、シンガポール、台湾、米国、日本が続いた。

四半期ごとの輸出増減率への寄与度を国・地域別にみると、米国、EU27、ASEANはプラスに寄与した一方、日本は前期に続いてマイナスとなった(添付資料図参照)。

マレーシア工業開発銀行(MIDF)研究所は、2026年の輸出入の伸び率について、輸出は4.5%増、輸入は5.0%増と予測した。その背景として、2025年の反動や米国の関税措置による影響を挙げた。また、特定の半導体製品に対する米国による25%関税の導入が、国内経済およびテクノロジー産業の重荷となる可能性があるとも指摘した。一方、世界的なテック需要の拡大、米国との相互貿易協定、輸出先の多角化に向けた取り組みが、不確実性の高まりを緩和すると期待されている。

(戴可炘)

(マレーシア)

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