「東京国際ミュージック・マーケット」でインド音楽市場セミナーが開催
(日本、インド)
デジタルマーケティング部コンテンツ課
2026年07月01日
日本音楽の海外展開や国際交流を目的とした音楽見本市「第23回東京国際ミュージック・マーケット(TIMM)
」が6月8日~13日、
東京で開催された。同見本市の中核となる商談会、ネットワーキング、ビジネスセミナーが6月11日と12日の2日間、渋谷ストリームなどで実施された。TIMMは例年11月頃の開催だったが、2026年は国際音楽賞「MUSIC AWARDS JAPAN(MAJ)
」(注1)との連携を一層強化するため、同時期の開催となった。
6月11日には、CEIPA×TOYOTA GROUP“MUSIC WAY PROJECT”(注2)によるビジネスセミナーシリーズ「Flagship Series」(注3)の初回として、「インド編」がジェトロ共催で実施された。業界関係者を中心に、対面・オンラインを合わせて約300人が参加した。本セミナーには、ジェトロ・ニューデリー事務所の川崎宏希シニア・ディレクター、ジェニカ・カルラ・アシスタント・ディレクター、YouTube音楽パートナーシップでインド・南アジアを担当するラムプラサード・スンダー氏、ユニバーサル・ミュージック・インディアのドリスティ・バティジャ氏が登壇した。デジタル化が進み急成長を続けるインド市場をテーマに、音楽・コンテンツ産業の市場構造、データ分析、アーティストの事例を通じて、日本音楽の海外展開に向けた知見と実践的な示唆が共有された。インドの音楽シーンでは、欧米を中心にライブを行うアーティストが増えており、SNSを活用し、ファンを巻き込んだプロモーションやイベントが各地で話題になっている。日本の音楽では、2026年1月にムンバイで開催された「ロラパルーザ・インディア」で初めてライブを行った藤井風が人気を博したほか、インドでも人気の日本のアニメをきっかけに音楽への関心も高まってきているという。
東京国際ミュージック・マーケットの会場とインドセミナーの様子(ジェトロ撮影)
ジェニカ氏は、昨今のインド市場の傾向について「都市部以外の地域でも海外アーティストの音楽ライブが増えている」と述べた。また、ラムプラサード氏は、「インドのクリエーターとコラボレーションしてライブグッズを製作する動きもある」とし、ティア2や3と呼ばれる中規模都市での展開やライブグッズの商品化という新しいビジネスにも目を向ける必要性を指摘した。また、インドでの展開を目指す事業者に対しては、「インド市場は短期的な成果を求める市場ではなく、長期的なコミュニティー形成と継続的な投資を前提に取り組むことが重要である」との助言が示された。
(注1)MAJは、「世界とつながり、音楽の未来を灯(とも)す。」をコンセプトとした国内最大規模の国際音楽賞で、2025年京都で初開催され、2026年2年目を迎えた。賞のカテゴリーには、主要6部門のほか、「最優秀海外ポップス楽曲賞」など海外楽曲部門や、韓国、中国、タイ、インドネシア、ベトナム、フィリピンで開催されているそれぞれの音楽賞と連携した海外特別賞も創設されており、合計14の海外部門があることも特徴である。
(注2)MUSIC WAY PROJECTは「日本の音楽が世界をドライブする」を合言葉に、音楽で世界に挑戦する「人づくり」と「場づくり」に重点的に取り組む一般社団法人カルチャーアンドエンタテインメント産業振興会(CEIPA)とトヨタグループの共同プロジェクト。
(注3)Flagship Seriesとは、海外市場に関する高度な知見を体系的に共有することを目的としたセミナー。
(松瀬雅大)
(日本、インド)
ビジネス短信 2ac6b29e851190cb





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