「第12回中国(上海)国際技術輸出入交易会」が開催
(中国)
上海発
2026年07月02日
中国の技術貿易分野における国際総合展示会である「第12回中国(上海)国際技術輸出入交易会」が、6月11日から13日にかけて上海市において開催された。同展示会は2013年に第1回が開催された。
同展示会には、世界22の国・地域および中国国内24の省・自治区・直轄市から計1,006社が出展し、出展企業数は初めて1,000社を超えた。主催者によると、世界初または中国初公開となるプロジェクトは40件に達し、成約見込みとなるプロジェクト数は600件を上回った。来場者数は延べ5万4,000人を超えた。
会場では、「デジタル・スマート」「グリーン」「海洋」「消費・健康」の4分野をメインとした先端技術が展示された。
デジタル分野においては、上海電気が開発した 高性能関節およびスマート制御を備えた人型ロボット「溯元2.0」が国内で初めて公開された(「央広網」6月12日) 。複雑な地形における巡回点検などへの活用が想定されているとした。また、颯智智能が開発した各アームがそれぞれ異なる構造を持つ6アームロボットが世界で初めて公開された(「中国日報」6月12日)。同ロボットは精密組み立てなどへの応用が見込まれるとされ、会場での受注見込み台数は100台を超えたとされる。さらに上海睿楫医療科技による 可搬型頭部MRI装置も展示され、車両や船舶への搭載など、多様な場面での活用が可能とされている。
グリーン分野では、塩湖資源のリサイクル技術が発表された。 また、国家エネルギー分野における「中国首台重大技術設備」(注)に選定された300キロワット級燃料電池発電システムが展示されたほか、100トン規模の量産が可能である人工たんぱく質技術についても発表された。
海洋分野では、スマート船舶、海洋エンジニアリング設備、海事通信など、産業チェーン・サプライチェーンに関わる技術が重点的に紹介された。 消費・健康分野では、世界で初めて市販承認を取得した(国家薬品監督管理局の発表による)、博睿康医療科技の埋め込み型ブレイン・マシン・インターフェース(BMI)による手部の運動機能代替システムが紹介され、脊髄損傷患者の手把持機能回復の支援や、多分野への応用可能性も提示された。
そのほか、新設された国際展示エリアには、欧州、米州、アジア、オセアニアなどの地域から26の海外貿易投資促進機関および商工団体が集まり、中国国内企業との間で102件の協力プロジェクトの商談が行われたほか、国連工業開発機関(UNIDO)も、新素材関連の先端技術を展示した。
会期中は、開幕式やテーマデーを含む各種関連イベントが開催されるとともに、技術需給マッチングも行われた。加えて、概念実証(PoC)、知的財産保護、金融、人材など、技術貿易の全バリューチェーンをカバーするサービス機関が集まった。
(注)中国首台重大技術装備とは、中国国内で大きな技術的ブレークスルーを遂げ、独自の知的財産を持つものの、まだ市場実績が十分でない装備(完成品やコアシステム、主要部品など)を指す。「首台」は中国語で「初の~」を意味する。
(楊敬媛)
(中国)
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