北京市の2026年上半期GRP成長率は前年同期比5.4%、全国を上回る

(中国)

北京発

2026年07月28日

中国・北京市統計局は7月20日、北京市の2026年上半期(1~6月)の実質域内総生産(GRP)成長率は前年同期比5.4%だったと発表した。中国全体(4.7%、2026年7月22日記事参照)を0.7ポイント上回った。産業別のGRPでは、第一次産業、第二次産業、第三次産業がそれぞれ前年同期比で3.9%増、0.9%増、6.1%増となった。

主要経済指標をみると、投資(固定資産投資)は前年同期比3.0%増だった。このうち設備への投資が、インターネット・科学技術企業の牽引で、14.3%増と2桁増となった。インフラ投資(3.5%増)、製造業投資(23.7%増)は堅調だったが、不動産開発投資(9.6%減)は減少した。産業別にみると、科学研究・技術サービス業(87.2%増)、ハイテク製造業(36.0%増)への投資が高い伸びを示したほか、宿泊・飲食サービス業(前年同期比3.8倍)、卸売・小売業(前年同期比2.1倍)への投資が好調だった。

工業生産増加額(付加価値ベース、注1)は、前年同期比3.4%増だった。製造業のうち、集積回路(92.1%増)、一般機械(16.3%増)は大幅に増加した一方、自動車(15.0%減)は減少した。また、製品別に生産量をみると、サービスロボット(前年同期比3.3倍)、産業用ロボット(75.5%増)、新エネルギー車(18.5%増)、集積回路(17.8%増)が高い伸びとなった。

消費(社会消費品小売総額)(注2)は前年同期比2.2%減となった。内訳をみると、商品小売額が2.4%減、飲食収入が0.4%増だった。商品別にみると、宝石類が21.4%増となったほか、ウェアラブルスマート機器、エネルギー効率の高い家電・音響機材はともに60.0%以上増加した。また、自動車関連品の小売総額は17.2%減となったものの、新エネルギー車は5.2%増だった。

このほか、消費者物価上昇率は前年同期比0.7%となったほか、都市部調査失業率(上半期の平均値)は4.1%で前年同期から横ばいになった。また、1人当たりの可処分所得は4.8%増だった。

北京市統計局は同日の記者会見で、2026年上半期の経済について、雇用と物価については比較的安定した動きが続いていると述べた。その上で、安定的な成長を続ける中で、質の向上に取り組んだとの認識を示した。

(注1)年間の主な業務による売上高が2,000万元(約4億8,000万円、1元=約24円)以上の工業企業が対象。

(注2)年間の主な業務による売上高が2,000万元以上の卸売企業、500万元以上の小売企業が対象。

(蔣春霞)

(中国)

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