トヨタの南アフリカ法人、新型ハイラックスの生産開始記念式典を開催
(南アフリカ共和国、日本)
ヨハネスブルク発
2026年07月22日
南アフリカ共和国ダーバンに生産拠点を構えるトヨタ・サウスアフリカ・モーターズ(TSAM)は7月16日、第9世代ハイラックスの生産開始記念式典を開催した。式典にはシリル・ラマポーザ大統領(ビデオメッセージ)、パークス・タウ貿易産業競争相、志水史雄駐南ア日本大使ほか政府高官、ビジネスリーダー、トヨタ自動車の幹部らが参加した。
第9世代ハイラックスの生産は、第6回南ア投資会議(2026年4月9日記事参照)でTSAMから発表された104億ランド(約1,024億円、1ランド=約9.85円)の投資によるもので、これはTSAMの歴史上、単一製品への投資としては最大規模だという。TSAMの発表によると、56年前に同工場で生産が開始されて以来、290万台以上が生産され、アフリカと欧州の74の市場に輸出されてきた。101社のティア1サプライヤー(注)を持ち、4,300人以上の直接雇用に加えてサプライヤーネットワーク全体で約2万7,000人の雇用を生んでいるという点でも、広範な産業エコシステムを支えているという。
講演したTSAM社長兼最高経営責任者(CEO)のアンドリュー・カービー氏は「第9世代ハイラックスは、単なる次世代ハイラックスではない。新モデルは、技術の向上、サプライヤー基盤の強化、現地化の深化、人材育成、そして産業エコシステム全体の成長に貢献するものである。104億ランドの投資は、トヨタが南アと同国の人々、そして同国の製造業の未来に抱く揺るぎない信頼の証しだ」と述べた。
ビデオメッセージを寄せたラマポーザ大統領も「新型ハイラックス開発への104億ランドの投資は、まさに南アが誘致しようとしている投資の典型例だ」とした上で、「この真の価値は、それが生み出す機会にある。この工場に生計を依存している何千人もの南ア国民、スキルを磨き続ける労働者、生産を拡大してきたサプライヤー企業、そしてトヨタのような企業が南ア経済に投資し続けることで新たな雇用の機会を得る若者たちにあるのだ。これこそが、包括的な産業発展の姿である」と述べた。
当地経済団体のビジネス・リーダーシップ・サウスアフリカ(BLSA)も週報で本投資を歓迎するメッセージを発表し、ラマポーザ大統領が「(この投資を生かすためには)物流システムの効率化を継続的に進めていく必要がある。信頼できる港湾、効率的な鉄道、近代的なインフラ。これらこそが、南アの国際競争力を決定づけるのだ」と指摘したことへの賛意を表明した。
(注)完成車メーカーに直接素材や製品を供給する一次下請け企業。
(的場真太郎)
(南アフリカ共和国、日本)
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