ジェトロ、「北京IPライセンシング産業博覧会」に出展

(中国)

北京発

2026年07月01日

IPライセンスの専門見本市「北京IPライセンシング産業博覧会」が、52931日の3日間、北京市の北京亦創国際会展中心で開催された(注1)。同展示会は今回が初開催であり、主催者によれば、展示面積は約9,000平方メートルで、150のブランドが出展した。会期中の来場者は専門バイヤーと一般消費者を併せて1458人だった。

ジェトロは、日本企業のコンテンツの中国向け販路開拓を支援する事業の一環として、同展示会に単独ブースを設置した。会場で唯一の海外ブースとして、IPやアニメ、ゲーム、書籍などの関連商品を扱う日本企業5社のコンテンツを展示し、会場ではジェトロ職員が商品説明を行った。関心を示したバイヤーと連絡先を交換し、その後のオンライン商談につなげた。

出品企業からは「テーマパークを運営するディベロッパーなど、今後の連携が期待できる相手と出会えた。今後はIPの期間限定ライセンス供与により、中国における認知度向上を図りたい」などの声があった。

中国企業の出展では、従来の製造業や出版社といった企業に加え、人工知能(AI)技術を活用した企業の出展も複数みられた。近年、中国のAI技術は急速に発展しており、IP分野での活用も進む。例えば、AIを活用したショート動画作成支援ツールや、対話機能を搭載した玩具などが展示された。

中国国産IPのシェアも急拡大

近年、中国のIP産業は堅調に推移しており、市場規模は2024年まで7年連続で拡大してきた(2026年3月ジェトロ・レポート参照PDFファイル(2.4MB))。2024年の中国国内におけるIP商品の小売総額は1,5509,000万元(約36,756億円、1元=約23.7円)に達した。消費者層では、Z世代(注2)をはじめとする若年層が市場全体の約70%を占めるほか、性別でみると女性消費者が市場全体の74%を占めている。また、中国国産IPの存在感も高まっており、2024年は商品化市場の人気IP上位3位が全て日本発であったが、2025年には上位2位を中国国産IPが占めた。

日本企業による実績ある人気IPの中国市場への導入は引き続きみられる一方、中国国産IPの台頭を背景に、中国企業の成功事例を踏まえた戦略の多様化も進んでいる。

写真 博覧会会場の外観(ジェトロ撮影)

博覧会会場の外観(ジェトロ撮影)

写真 ジェトロブースの様子(ジェトロ撮影)

ジェトロブースの様子(ジェトロ撮影)

(注1)IPライセンシングとは、知的財産(IP)の保有者が第三者に使用権を許諾すること。

(注2)一般的に1990年代半ばから2010年代前半に生まれた世代。

(兪思珂)

(中国)

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