CATL、東欧最大級の蓄電所がブルガリアで稼働、オーストラリアでも現地展開を加速
(中国、ブルカリア、オーストラリア)
上海発
2026年06月03日
中国電池大手の寧徳時代新能源科技(CATL)は5月26日、ブルガリアで東欧企業のソーラープロと共同で推進してきた大型蓄電プロジェクトが稼働したと発表した。同プロジェクトは、東欧地域で最大級の蓄電容量を持つ蓄電所で、容量は601メガワット時(MWh)に達し、ブルガリア全国の蓄電容量を約15%引き上げることになる。これにより、同国における風力や太陽光発電の導入を後押しするとともに、電力システムの安定運用にも寄与すると期待されている。
この蓄電所には、CATLが開発した高体積エネルギー密度の蓄電池(天恒「TENER Stack」)が採用された。従来の同等容量の蓄電システムに比べ、設置に必要な敷地面積を約20%削減できるとしている。両社は既に長期的な協力関係を構築しており、今後2年以内に蓄電プロジェクトのさらなる拡大を目指す方針だ。
また、CATLは4月、オーストラリアのインフラ開発業者Zinfraと、戦略的協力に関する覚書(MOU)を締結した。両社はオーストラリアで大規模な蓄電池システム(BESS)の導入および運営管理を共同で進め、CATLの現地展開を加速させるとしている。
CATLの蓄電池出荷量は、5年連続で世界首位を維持している。同社が引用したSNEリサーチの統計データによると、CATLの2025年出荷量シェアは30.4%、世界で導入された蓄電池プロジェクトは累計約2,300件にのぼるという(「CATL Wechat公式アカウント」4月30日)。
中国電池各社は蓄電池の輸出に力を入れている。業界団体の中国汽車動力電池産業創新連盟(CABIA)の発表によると、中国の1~4月の電池輸出量115.8ギガワット時(GWh、前年同期比38.1%増)のうち、蓄電池の輸出量は38.7GWh(同22.5%増)と全体の33.4%を占めた。電池輸出量の上位3社は、CATL(同19.0%増)、BYD(同19.8%増)、中創新航科技(CALB、同38.2%増)の順になっている。
(劉元森)
(中国、ブルカリア、オーストラリア)
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