ケニア、エボラ出血熱の流行を受け、空港での水際対策を強化

(ケニア、コンゴ民主共和国、ウガンダ)

ナイロビ発

2026年06月11日

ケニア民間航空局(KCAA)は5月21日、コンゴ民主共和国(DRC)およびウガンダにおけるエボラ出血熱の流行を受け、入国時の保健措置に関するトラベル・アドバイザリー(AIC 07/26)を発出した。KCAAはケニア保健省の勧告に基づき、コンゴ民主共和国またはウガンダを出発地とする渡航者に対し、入国前に電子渡航者健康監視フォーム(Electronic Traveler Surveillance Form)をQRコード経由で記入するよう義務付けた。また、全到着客を対象に38度上の発熱者を検知する体温検査と、アルコール系消毒剤を使った手指衛生の実施を求めている。

ケニア保健省は5月22日、アデン・デュアレ保健相が主導する会合を開催し、ケニア国立公衆衛生研究所(KNPHI)の下でエボラ出血熱感染が疑われる渡航者や越境者に対する監視・検査・国境対応を強化したと発表した。国内4カ所のリファレンス検査機関を24時間体制とし、指定病院や国境拠点で隔離施設を稼働させたほか、ウガンダ国境のブシアで有事対応と関係機関連携を想定した越境シミュレーション演習を実施するとした。

ジェトロの6月5日時点の確認によると、ジョモ・ケニヤッタ国際空港(JKIA)において、入国審査前に同フォームへの入力が求められ、QRコードの提示と、検温を経なければ入国審査へ進めない運用となっていた。トラベル・アドバイザリーでは対象外であるエチオピアなど周辺国からの到着客に対しても広くフォーム入力が求められていた。航空会社からの事前案内がなかったためか、到着後にその場で登録を行う乗客が相次ぎ、現場は混乱していた。対象フライトの詳細は明らかになっていないが、エボラ出血熱の流行国以外からの到着便でも対応が求められる可能性があり、注意が必要だ。

写真 空港でフォーム入力を求められ混雑する様子(ジェトロ撮影)

空港でフォーム入力を求められ混雑する様子(ジェトロ撮影)

(石川晶一)

(ケニア、コンゴ民主共和国、ウガンダ)

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