平均寿命が79.7歳に、医療改革が進展
(サウジアラビア)
リヤド発
2026年06月24日
サウジアラビア政府は6月20日、同国の国家改革戦略「サウジ・ビジョン2030」の一環である保健セクター変革プログラム(Health Sector Transformation Program:HSTP)の2025年の年次報告書
を公表した。
同報告書によると、同国の平均寿命は79.7歳に達し、ビジョン2030の目標である80歳に接近した。予防医療の強化や健康的な生活習慣の普及など、公衆衛生指標の改善を反映したものとされる。プライマリヘルスケアのカバー率は全地域で97.5%に達し、遠隔地を含めた医療アクセスの向上が確認された。
デジタルヘルス分野では、健康管理アプリ「セッハティ(Sehhaty、注1)」の利用者が3,100万人を超えたほか、遠隔医療を提供する「セハ(Seha)バーチャル病院(注2)」は241の医療施設と連携し、36万5,000人以上にサービスを提供するなど、専門医療へのアクセスが全国規模で拡大したという。
人的資源面では、医療従事者数が80万3,000人以上に達し、3万5,000人以上の医師がサウジアラビア専門医資格(Saudi Board、注3)を取得するなど、サービスの質向上と医療体制の強化が進んだ。
予防・公衆衛生分野では、地域別の健康危機対応能力が2024年に引き続き92%を維持し、2030年目標を前倒しで達成している。また、交通事故による死者数は2016年のビジョン2030開始以降、約60%減少した。
(注1)サウジアラビア保健省が提供する国民向けの統合型デジタル医療プラットフォームアプリ。
(注2)サウジアラビア政府が運営する遠隔診療(テレメディスン)専用の国立病院。
(注3)サウジアラビア医療専門委員会(SCFHS)が認定する専門医資格。
(林憲忠)
(サウジアラビア)
ビジネス短信 f18b4667c482dfca





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