四川省、重慶市が第15次5カ年規画期の関連目標を説明
(中国)
成都発
2026年06月11日
中国の四川省政府新聞弁公室は5月11日、記者会見を行い、四川省第15次5カ年(2026~2030年)規画綱要(以下、綱要)における経済社会発展目標、重点課題などについて説明した。国家の第15次5カ年規画で「成都・重慶地区双城経済圏(注1)の発展レベル向上」が掲げられていることを踏まえ、四川省は同経済圏の建設を最優先の戦略課題に位置付けたと強調した。さらに、同経済圏の建設を軸に発展を進める方針を示した。
同経済圏の建設に向けた具体的な取り組みとして、成都市第15次5カ年規画綱要(以下、成都市綱要)では、重慶市と連携し、国際的な総合交通ハブ都市、西部科学都市、西部金融センターなどの機能を共同で整備・発展させるとしている。
また、重慶市も5月27日の記者会見で、重慶市第15次5カ年規画に関連する目標を説明し、成都・重慶地区双城経済圏の枠組みの下で四川省と連携し、産業分野での協力や発展拠点の整備を進めるとした。
交通分野では、2030年までに「西部陸海新通道」(注2)経由の貨物輸送量を50万TEU(20フィートコンテナ換算)以上、輸出入総額を9,000億元(約20兆7,000億円、1元=約23円)以上とする目標を掲げた点を指摘した。また、欧州・中国・ASEANを結ぶ産業およびサプライチェーン拠点の形成を目指すことにも触れた。
重慶市の発表に関連して、成都市綱要では、鉄道・国際航空を軸とした総合的な交通ハブ機能の強化を掲げている。鉄道分野では、「中欧班列」(注3)について、成都市および重慶市を発着とする路線の運行ネットワークの拡充を進め、2030年までに海外148都市と接続し、累計運行本数6万本以上とする目標を示している。航空分野では、複合型国際航空ハブの整備と国際線ネットワークの拡充を進め、同年までに国際旅客・貨物路線を95路線に拡大する計画としている。
(注1)2021年10月、中国共産党中央委員会および国務院が、成都・重慶地区双城経済圏の建設規画綱要を発表した。同経済圏は、成都を中心とする四川省の複数都市および重慶市で構成される。
(注2)「西部陸海新通道」は、重慶市から貴州省や広西チワン族自治区、雲南省などを経由し東南アジアに至る国際物流ルートで、成都市を起点とする路線なども含まれる。
(注3)中国と欧州・ロシアなどの「一帯一路」沿線国を結ぶ国際貨物列車で、成都と重慶を発着する路線を含む。
(曽小桐)
(中国)
ビジネス短信 d74688db191cda96





閉じる