セネガル、経済学者のロー氏を新首相に任命、ソンコ前首相は国民議会議長に就任
(セネガル)
アビジャン発
2026年06月10日
セネガルのバシル・ジョマイ・ジャファール・ファイ大統領は5月25日、アフマドゥ・アルアミヌ・モハメド・ロー氏を新首相に任命した。ロー新首相は、マクロ経済学、銀行規制、金融市場、イスラム金融を専門とする経済学者だ。西アフリカ諸国中央銀行(BCEAO)で要職を歴任し、2024年4月に発足したファイ大統領政権において、事務総長に就任、閣僚評議会の要として、省庁間の連携調整や大統領決定の整合性確保、監視に尽力した。2025年4月30日には大統領府担当国務相に昇進し、国家開発目標「ビジョン・セネガル2050
」の運用責任者となった。ファイ大統領は2026年5月22日に大統領令(2026-1128)に署名し、ウスマン・ソンコ首相を解任し、それに伴い内閣も総辞職した。両者の関係はここ数カ月で緊張が高まり、ファイ大統領は首相への信頼を失った場合には解任する可能性を示唆していた(2026年5月23日付「ラジオ・フランス・アンテルナショナル(RFI)」)。
ロー新首相は就任演説において、同国が緊急事態にあるとして、財政難や中東危機によるエネルギー・食糧価格の高騰、それに伴う社会不安、地域安全保障環境の悪化に言及した。その上で、セネガルは転換期にあり、「ビジョン・セネガル2050」のもとに全国民が結束する必要性を強調した。また、地元企業や資金パートナー、海外投資家に向け、セネガルが安全で信頼できる国であり、今後もそうあり続けることを明示し、国民に向けては、大統領の国政運営における決定が、常に国の利益のみに基づいてなされてきたと断言した。
一方、ソンコ前首相は5月24日に国民議会議員への復職が承認され、5月26日に行われた選挙により国民議会議長に選出された。ソンコ新議長は演説で、国民議会議長という地位を利用して個人的な恨みを晴らすつもりはないと断言し、今後の課題の重大さを強調しつつも、自身がその任務を遂行する能力があると確信していると述べた(2026年5月26日付「ル・ソレイユ」)。また、6月6日には、国民議会で最大議席を持つ「労働・論理・博愛のためのセネガル・アフリカ愛国党(PASTEF)」の党大会において、ソンコ氏が全会一致で党首に再選された。
(長屋幸一郎、橘欣子)
(セネガル)
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