広東省、香港乗り入れの「粤車南下」政策の拡大方針を発表
(中国、香港)
広州発
2026年06月19日
中国の広東省交通運輸庁は6月9日、広東省のナンバープレートのみを有する車両(以下、広東省ナンバー車)の香港への乗り入れを認める「粤車南下」政策(注1)について、香港特別行政区政府との協議を経て、実施範囲を段階的に広東省全域へ拡大する方針を発表した。
今回発表された拡大方針は、2段階で実施される。第1段階では、「粤車南下」政策の対象地域を従来の広東・香港・マカオグレーターベイエリア(粤港澳大湾区)内の4都市(広州市、珠海市、江門市、中山市)から新たに深セン市、仏山市、東莞市、恵州市、肇慶市の5都市が追加され、合計9都市へ拡大される。第2段階では、広東省と香港の双方が政策の運用状況を評価した上で、2027年第1四半期まで、またはそれ以前に同政策の対象を広東省内の全21都市へ拡大することを目標とする。
同政策の運用にあたっては、港珠澳大橋(香港、珠海市、マカオを結ぶ海上橋)を経由し、香港側「口岸」(注2)に設置された乗り継ぎ用駐車場「易泊飛」(注3)を利用する方式(以下、口岸駐車)と、香港市内へ直接乗り入れる方式(以下、市内乗り入れ)がある。今回の拡大方針により、口岸駐車については、6月9日午前9時(現地時間、以下同様)から新規5都市の広東省ナンバー車を対象に「易泊飛」の駐車予約申請の受け付けが開始された。6月15日午前0時からは許可を受けた車両が港珠澳大橋経由で同乗り継ぎ用駐車場に進入し、香港国際空港で航空機へ乗り換えることができる。
市内乗り入れについては、対象車両数が多いため申請前に抽選制度が導入されている。6月9日午前9時から6月21日午前0時まで、新規5都市の条件を満たす広東省ナンバー車は、7月分の枠(1日200台、営業日23日間で計4,600台)の抽選登録に参加可能で、6月29日午前9時から当選者の申請受け付けが開始される。7月25日午前0時以降、許可を受けた車両は予約日に基づき、港珠澳大橋経由で香港市内へ乗り入れることが可能となる(注4)。
(注1)「粤車南下」は、2025年11月1日に施行された政策で、広東省のナンバープレートのみを有する車両は、一定の条件を満たし所定の手続きを経ることで、香港への入境が可能となった。
(注2)口岸とは、中国税関が国境や中国本土と香港間などに設置した検問所を指す。
(注3)中国本土またはマカオから出発した旅客が、自家用車で港珠澳大橋を経由して香港国際空港へ向かい、同空港で海外・域外便に乗り継ぐ旅客向けに設けられた専用の駐車場施設。利用には、事前に駐車枠の予約および香港向け自動車保険への加入が必要とされる。
(注4)申請および手続きの詳細は、次のウェブサイトなどで確認できる。
(黄子珊)
(中国、香港)
ビジネス短信 be7aecc928885c29





閉じる