英国、燃料不足に備え、航空会社の発着枠規則緩和へ緊急措置を検討
(英国、中東)
ロンドン発
2026年06月04日
英国政府は5月2日、航空会社の発着枠(スロット)削除を免除し、柔軟な運航計画を可能にする規則緩和への緊急措置を検討していることを発表
した。現時点では英国内で差し迫った航空燃料の供給問題には直面していないが、今後必要に応じて航空業界が現実的な運航計画を立て、直前の運航中止や欠航を防ぐための暫定措置としている。
スロットとは、調整対象の空港の特定日の特定時刻に航空機が発着する枠を指し、その使用権は調整機関〔Airport Coordination Limited(ACL)〕が許可する。従来規則ではスロットを使用しなかった場合、航空会社は来季の使用権を失うが、本措置が適用されれば、航空会社は来季の使用権を失うことなく、自主的にスケジュールの返還ができる。あらかじめ同一日の同一目的地の便を統合して空席数を減らすなどして現実的な運航計画を策定することで、直前のキャンセルを回避するとともに航空燃料の使用を効率化することができる。また、早い段階でフライトの振り替えが可能となり、利用客への影響も低減できるとしている。
ACLによれば、これらの救済措置は全て、法案が成立し、スロット規制が正式に改正されてから適用可能となる。規制が改正され次第、ACLは関連のガイダンスを作成する予定だ。
なお政府は、「現時点では、利用客による旅行計画の変更の必要はない。英国の航空会社は航空燃料を事前に購入しており、空港も事業継続性を確保するために備蓄を維持している。政府は航空業界と緊密に連携しリスクを監視する」としている。
また、航空会社団体のエアラインUKの最高経営責任者(CEO)ティム・アルダースレイド氏は5月6日、「英国の航空会社は通常どおり運航しており、燃料供給も安定している。5月下旬の学期中休みを含め、この夏も全便を予定どおり運航する計画だ」とコメントした。
(野崎麻由美)
(英国、中東)
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