サウジアラビアとトルコ、運輸・物流・鉄道分野の協力強化で覚書締結
(サウジアラビア、トルコ)
リヤド発
2026年06月17日
サウジアラビア国営通信(SPA)は6月9日、サウジアラビアのサレハ・ビン・アール・ジャセル運輸・物流サービス相が、同国を訪問中のトルコのアブドゥルカディル・ウラロール運輸・インフラ相と首都リヤドで会談したと報じた。
会談後、両相は物流および鉄道セクターにおける協力強化を目的とした2つの覚書(MOU)に署名した。このうち、サウジアラビア運輸総局(TGA)のファワーズ・ビン・ザンアーフ・アール・サハリー総裁をはじめ、同国の運輸・物流エコシステムの政府高官や代表者が立ち会った鉄道分野の覚書では、アジア、アフリカ、欧州の3大陸を結ぶ世界的な物流ハブと位置付ける「国家運輸・物流戦略」および国家改革戦略「ビジョン2030」との整合性が強調された。
各覚書の主な内容は次のとおり。
1.物流サービス・運営に関する覚書
専門知識、政策、規制の共有を含む。
2.鉄道技術・協力に関する覚書
旅客輸送サービスの進展、運行品質の向上、サプライチェーンの効率化を目的とし、次の分野に焦点。
2-(1)鉄道基準、技術、および関連イノベーションにおける協力強化。
2-(2)鉄道プロジェクトの設計、運行、保守に関する最良の運用事例、知見、専門知識の共有。
2-(3)エンジニアリング、インフラ、安全基準の策定および運輸セクターの統合支援。
2-(4)信号・通信システム、鉄道のデジタル化、ならびに同セクターにおける環境負荷低減への取り組み。
2-(5)研究開発(R&D)の支援、技術専門知識の共有、最新イノベーションの導入による運行パフォーマンスの向上。
2-(6)専門の鉄道アカデミーを通じたトレーニングおよび国家人材開発におけるパートナーシップ強化。
2-(7)鉄道関連産業のローカライズ(国産化)支援による地域および国際競争力の強化。
今回のMOUでは、シリアの首都ダマスカスとサウジアラビアのマディーナを結ぶ旧ヒジャーズ鉄道とサウジアラビア国内の既存鉄道を用いて、イスタンブールからメッカまでを結ぶ国際鉄道回廊構想のプロジェクトに関する協力も盛り込まれた(添付資料図参照)。
(林憲忠)
(サウジアラビア、トルコ)
ビジネス短信 9eaea18e4ea22774





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