中・東欧最大級のポップカルチャーイベント、ポーランドのポズナンで開催

(ポーランド、日本、韓国)

ワルシャワ発

2026年06月29日

ポップカルチャーイベント「ピルコン(Pyrkon外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)」が、61921日にポーランド西部ポズナンで開催された。1999年にファンタジーやポップカルチャーのファンによる小規模なコミュニティーイベントとして始まった同イベントは、近年では企業出展も増加し、中・東欧最大級のポップカルチャーイベントの1つに発展している。主催者によると、2026年の来場者数は合計6万人を超えた。なお、最も混雑する土曜日の入場料は、大人料金が300ズロチ(約13,000円、1ズロチ=約43円)だが、老若男女問わず多様な来場者でにぎわいを見せた。

写真 ピルコンの会場内(ジェトロ撮影)

ピルコンの会場内(ジェトロ撮影)

会場では、漫画・アニメ、ゲーム、ファンタジー作品に関連するグッズ販売、コスプレ、ワークショップ、著名人による講演やサイン会など、幅広いプログラムが実施された。従来の同人(注1)中心の構成に加え、近年は企業による出展が増え、消費市場の拡大を背景に、ライセンス商品や輸入商品の取り扱いも顕著に増加している。

韓国は、韓国文化院や韓国コンテンツ振興院の主導の下、パビリオンを設置し、伝統文化やウェブトゥーン(注2)、K-POPなど韓国コンテンツを幅広く紹介した。会場内のステージでは、K-POPアイドルのLun8によるコンサートも行われた。来場者の中には、日本から「推し活」(注3)が目的で会場を訪れたファンの姿も見られた。

写真 韓国パビリオン(ジェトロ撮影)

韓国パビリオン(ジェトロ撮影)

一方、日本はファンコミュニティーが中心となって、漫画・アニメ、武術、茶道などをテーマにしたエリアを形成し、日本文化を紹介する空間を醸成した。日本からもアーティストが参加し、ロックバンド「SPYAIR」のライブや、同人作家の竜騎士07の講演会などが実施され、現地ファンの関心を集めた。

写真 日本関連ブースが集まるエリア(ジェトロ撮影)

日本関連ブースが集まるエリア(ジェトロ撮影)

物販エリアでは、漫画や関連グッズの販売に加え、日本製の食器やスキンケア商品も販売された。茶碗は55ズロチ、マグカップは80ズロチ、フェイスマスクは15ズロチなど安価ではないが、物販エリアは盛況で、来場者の購買意欲の高さがうかがえた。

(注1)「同じ趣味・趣向を共有する仲間」という元来の意味から、現在では「コアなファンによる創作活動そのもの」までを指す。

(注2)webとcartoonを合わせた造語で、スマートフォンを縦にスクロールして読むウェブコミック。

(注3)アイドルやアニメのキャラクター、俳優など、特にお気に入りである「推し」を見つけ、その対象を応援する活動全般のこと。

(金杉知紀)

(ポーランド、日本、韓国)

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