ドイツ大統領がウズベキスタン訪問、2国間でサプライチェーンや輸送について議論

(ウズベキスタン、ドイツ)

タシケント発

2026年06月29日

ドイツのフランク=バルター・シュタインマイヤー大統領は6月17~18日、アジア諸国歴訪の一環としてビジネス代表団を伴いウズベキスタンを公式訪問した。ウズベキスタンのシャフカト・ミルジヨエフ大統領とシュタインマイヤー大統領は共同声明を採択し、中央アジアと欧州を結ぶ中央回廊(カスピ海横断国際輸送ルート)の戦略的重要性を強調した。

シュタインマイヤー大統領の訪問期間中、第5回タシケント国際投資フォーラムの中で17日に開催された「ウズベキスタン・ドイツ政治経済対話」セッションでも、両国の連携が議論された。ドイツ経済・エネルギー省のシュテファン・ルーエンホフ政務次官は、地政学的観点からサプライチェーンの多様化に対するドイツ側の関心を表明した上で、ウズベキスタンは有望なパートナーであると述べた。ウズベキスタン運輸省付属輸送・物流開発問題研究センターのベクゾド・ホルマトフ所長は、中央回廊の発展に向けたこれまでの取り組みについて紹介。同回廊を通じて、同国の対外貿易の最大30%が輸送されているものの、カスピ海を経由する輸送では最長30日程度の遅延が発生することがあり、ロシア経由のルートと比較して輸送コストが20~30%上昇していたとの課題を指摘した。この対策として、ウズベキスタン、キルギス、トルクメニスタン、アゼルバイジャン、ジョージア、トルコの鉄道当局が2021年12月、コンテナ・ブロックトレインに対して、既存運賃の最大70%の割引を適用する協定を締結したことに言及した。

さらに、大統領訪問に合わせ、ドイツの総合物流企業レヌス・グループによるウズベキスタン東部アンディジャンの物流ターミナルの近代化プロジェクト(総額1,100万ユーロ)が始動した。本プロジェクトは、貨物処理能力の向上と鉄道コンテナ輸送の発展を目的としている。第1段階の完了後、年間処理能力は約20万TEU(1TEUは20フィートコンテナ換算)に達し、倉庫では同時に約2,000TEUの保管が可能となる見込み。2030年に中国~キルギス~ウズベキスタン鉄道(2025年1月9日記事参照)が完成すれば、同物流ターミナルの重要性はさらに高まるとみられる。同鉄道により、アンディジャンは中国からウズベキスタンに入る貨物の最初の輸送ハブとなり、その後、タシケントを経て西方へと既存鉄道網で輸送されることになる。レヌス・グループは、本プロジェクトが中央回廊における持続可能な貿易ルートの形成に寄与すると指摘している。

(ウラジミル・スタノフォフ)

(ウズベキスタン、ドイツ)

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