マハーラーシュトラ州、約2,260億ルピーの都市交通案件を承認、ムンバイ都市圏の連結性強化

(インド)

ムンバイ発

2026年06月19日

インド西部マハーラーシュトラ州政府は6月9日、ムンバイ都市圏(MMR)における総額約2,260億ルピー(約3,800億円、1ルピー=約1.7円)の都市交通インフラ案件を承認した、と現地紙が報じた(「インディアン・エクスプレス」紙6月9日)。本件は、州内閣インフラ委員会で決定されたもので、渋滞緩和と広域的な連結性向上を目的とする。

案件の中核となるのは、タネ地区のガイムクからバヤンダルを結ぶトンネル・高架道路の整備で、総額約1,700億ルピーが投じられる。具体的には、ゴードバンダー道路沿いのガイムク~ファウンテンホテル間に延長約5.8キロメートルの6車線トンネルを建設するとともに、同地点からバヤンダルまで約9.5キロメートルの6車線高架道路を整備する。トンネルは直径14メートルのトンネルボーリングマシン(TBM)による施工が予定され、完成まで約5年を見込んでいる。同プロジェクトは、慢性的な混雑が課題となっているゴードバンダー道路の交通負荷の軽減を主眼とし、西ムンバイとタネ、カリヤーン・ドンビブリ、ナシック、パンベル、国道48号線などを結ぶアクセス改善を図る。また、大型車両を含む通過交通の迂回路としても機能し、物流効率の向上が期待される。

併せて、ナビムンバイ地域では約550億ルピーを投じ、メトロ1A号線および2号線の延伸も承認された。サガール・サンガムからナビムンバイ国際空港まで、総延長約28キロメートルの連続路線が形成され、将来的には1日当たり約120万人の利用が想定されている。事業は官民連携(PPP)によるBOT方式で実施され、中央政府および州政府による資金補填(ほてん)が行われる予定だ。また、ムンバイ都市圏開発公社(MMRDA)が特別計画機関として指定された。

ムンバイ都市圏では、人口増加と経済活動の集中により交通インフラの逼迫が課題となっている。今回の道路と鉄道の一体的な整備により、都市内外の移動効率や物流機能が改善されることで、同地域の投資環境および競争力向上に寄与することが期待される。

(野本直希)

(インド)

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