中国、サービス消費拡大に向け鉄道と観光の融合発展措置を発表

(中国)

北京発

中国の商務部など8部門は6月2日、「サービス消費拡大に向けた鉄道と観光の融合発展を促進する若干の措置外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」を発表した(商務部ウェブサイトへの掲載日は6月10日)。

同措置は、2026年1月に発表された「サービス消費の新たな成長点の育成加速に向けた政策プラン外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」(注1)の着実な実施を図るためのものと位置づけられる。なお、同措置は2025年1月に発表された「シルバー観光列車の運行本数を増やし、サービス消費の発展を促進するアクションプラン外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」(注2)の実施状況や地方政府による経験を踏まえて策定された。

同措置は、2030年までに鉄道と観光の融合発展において顕著な成果を上げ、鉄道設備・施設の観光サービス機能を大幅に改善することを目標とする。具体的な措置としては、(1)鉄道インフラの観光対応化の推進、(2)観光鉄道関連商品の拡充、(3)観光鉄道サービスの向上、(4)観光鉄道の運営体制の強化、(5)支援政策の強化の5つの分野、計15項目を示した。

(1)では、条件を満たす地域において、旅行目的地となるような駅の観光対応化改修を実施するほか、観光関連施設の整備や高齢者対応の改修を強化する。また、民間資本による観光列車設備・施設の改修への投資や、観光列車と有名IP(知的財産)とのコラボレーションを推奨する。さらに、2030年までに全国で160以上の鉄道観光列車向け専用車両編成を整備する方針を示した。

(2)では、観光企業と鉄道輸送企業が連携し、観光列車の商品設計を行うことを推奨するとした。また、中国とラオス、カザフスタン、ベトナム、ロシアなどの間で越境観光列車を利用する商品の設計・開発を推進し、外国人観光客のニーズに合った観光列車関連の商品を検討・設計するとした。

(3)では、ブランド飲食店や地域の特色ある料理の車内提供を支援し、高齢者向けや家族向けメニューの開発を推奨するとした。また、スポーツ用品の輸送、手荷物の預かり・配送、ペットの輸送などサービスの最適化を検討するとした。

(4)では、人気路線における観光列車の運行を拡大し、新たな観光分野の顧客開拓を図る。また、団体チケットの予約規則や手続きを最適化し、段階的な割引運賃の導入を進める。

(5)では、条件を満たし、財政補助金の管理要件を順守している地域に対し、観光列車向けの補助・奨励政策の策定を推奨する。また、民間資本に対し、鉄道観光関連商品の開発・運営への参画を促す。

(注1)国務院弁公庁が2026年1月29日に発表。同プランでは、交通サービスを重点分野に位置づけ、鉄道と観光の融合発展を促進するための特別支援策を策定・公表する方針が盛り込まれた。

(注2)商務部など9部門が2025年1月23日に発表。同プランでは、高齢者の旅行サービスへのニーズを満たすため、シルバー観光列車の供給拡大、観光地などの施設の高齢者対応改修強化、シルバー観光列車のサービス水準向上、シルバー観光列車の発展環境の最適化の4分野、計12項目の措置を示した。

(蔣春霞)

(中国)

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