第1四半期GDP成長率は前年同期比1.8%、サービス業が成長に寄与
(ブラジル)
サンパウロ発
2026年06月02日
ブラジル地理統計院(IBGE)は5月29日、2026年第1四半期(1~3月)の実質GDP成長率を発表した。前年同期比では1.8%、前期比(季節調整済み)では1.1%となり、名目総額は3兆3,000億レアル(約104兆円、1レアル=約31.5円)となった(添付資料表参照)。
産業別成長率をみると、農畜産業は前年同期比0.7%、工業は1.6%、サービス業は2.1%となり、GDPの6割弱を占めるサービス業が成長を牽引した。農畜産業についてIBGEは、好天により大豆が豊作だった一方で、トウモロコシや米など一部品目で生産量が減少したと説明した。ブラジルを代表するシンクタンクであるジェトゥリオ・バルガス財団(FGV)のエコノミスト、フェリッペ・セリガティ氏は、農業界情報サイト「グローボ・ルラル」(5月29日付)に対し、トウモロコシの減産は大豆の作付面積拡大が影響したと指摘した。また、米については、2025年の生産量増加による価格下落を受け、作付面積が縮小したと述べた。
工業では、鉱業が前年同期比13.1%と大きく伸びた。サービス業は全分野で増加し、特に情報サービス(7.6%)、不動産(2.9%)、金融仲介・保険(2.8%)、その他サービス(2.4%)が高い伸びを示した。情報サービスについては、IBGEが従来から指摘しているとおり、新型コロナ感染拡大期を契機としたインターネットサービスの需要拡大やデジタル化の進展が引き続き寄与しているとみられる。
需要項目別では、GDPの約6割を占める民間最終消費支出は前年同期比1.7%だった。一方、総固定資本形成はマイナス1.4%だった。IBGEのリカルド・モラエス国民経済計算コーディネーターは、2025年第1四半期から2026年第1四半期にかけての資本財生産の減少が押し下げ要因になったと説明した。
(エルナニ・オダ)
(ブラジル)
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