2026年第1四半期のGDP成長率は前期比0.4%、製造業が寄与
(スイス)
ジュネーブ発
2026年06月04日
スイス連邦経済省経済事務局(SECO)は6月1日、2026年第1四半期(1~3月)の実質GDP成長率を前期比0.4%(季節、スポーツイベント調整後、注)と発表した(プレスリリース
、添付資料表1参照)。前期の0.2%に続く成長となった。国内最終需要は弱く、サービス部門は低調だったが、工業部門が成長の主要因になったとSECOは分析している。
第1四半期のGDPを需要項目別にみると、国内最終需要は前期比0.1%増と弱含みで推移した。政府消費支出は0.9%増と平均を上回る伸びを示したが、投資は全体的に減少した。設備投資は、コンピュータ機器、機械、ITサービスによって支えられたが、自動車や研究開発への投資の減少によって相殺され、0.2%減となった。建設投資も0.2%減だった。輸入も2.4%減となり、国内需要の低迷を反映した。
産業別にみると(添付資料表2参照)、製造業が前期比1.5%増と成長に大きく貢献し、特にその他の製造業が4.6%増と好調だった。複数の工業分野で売上高と輸出が増加したことによる。対照的に、化学・医薬品産業は3.4%減と減少した。これは、2026年初に輸出が大幅に減少したことによる。ちなみに、全体としての財輸出は2.2%減と減少した。サービス部門の伸びは0.2%増と依然として低調で、各セグメントによって業績にばらつきがみられた。特に、輸送(1.9%増)と、金利収入と手数料収入の増加に支えられた金融サービス(1.3%増)が成長に寄与した。対照的に、卸売・小売業、自動車・オートバイ修理は0.8%減と減少した。そのうち、小売業(1.3%減)の減少は、個人消費が横ばいだったことと一致している。さまざまな小売業が減少したほか、温暖な気候が暖房需要を抑制した。国内外からの宿泊客数の減少により、宿泊・飲食サービスも0.6%減少した。ただ、全体として、サービス輸出は0.5%増となった。
なお、2025年通年の実質GDP成長率をみると、前年比1.5%(季節、スポーツイベント調整後、注)となり、2026年2月に発表した暫定値を0.1ポイント上方修正した。
(注)全て季節調整値。ただし、「GDP」「サービス輸出・輸入」「芸術・娯楽・レクリエーション業」については、季節調整に加えて、スポーツイベント調整後の数値。
(田中晋)
(スイス)
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