瀋陽でロボット大会が開催、人型ロボットの展示が関心集める

(中国)

大連発

2026年06月16日

「2026瀋陽ロボット大会」が5月31日~6月2日、遼寧省瀋陽市で瀋陽市政府によって開催された。同大会は、瀋陽市政府によると、中国東北地域で最大規模かつ高水準のロボット分野特化型イベントとされる。

展示エリアでは、ロボット関連の企業や大学、研究機関など計26団体が出展し、先端ロボット関連製品97点が展示された。このうち約10社が人型ロボットを出展し、同分野が来場者の関心を集めた。

例えば、瀋陽新松機器人自動化が展示した車輪式人型ロボットは、産業現場における高負荷・高頻度の搬送、広範囲の作業、長時間連続稼働といった課題の解決に貢献するとされる。また、瀋陽盛科国儀科技の人型ロボットは、工業加工の試験や遠隔データ収集、高齢者向けサービスなどの分野での応用が見込まれる。さらに、遼寧新次元人型機器人研究院の対話型バイオミメティックロボットは、博物館や展示イベントで来場者への解説や案内などに活用が可能であり、人型ロボットの多様な応用シナリオが示された。

このほか会場では、産業用協働ロボット、四足歩行ロボット、巡回検査ロボット、ブレイン・マシン・インターフェース(BMI)(注1)など、先端技術分野の展示も行われた。

会期中にはハイレベルフォーラムも開催され、瀋陽新松機器人自動化の張進総裁が登壇した。張氏によると、同社は中国科学院瀋陽自動化研究所傘下の企業で、遼寧省瀋陽市にある東北大学や瀋陽工業大学などから理工系人材を多数受け入れており、中国ロボット産業の先駆的存在とされる。また、同フォーラムで基調講演を行った韓国ロボット産業協会の李卿準本部長は、「韓国はロボット分野のエコシステムの構築が先行している一方、中国では大規模な実用化が進んでおり、双方の補完性は高い。今後は人材の共同育成や中東・アフリカなど第三国市場の開拓において協業の余地が大きく、今回を契機に中韓のビジネス交流の一層の深化を期待する」と述べた。

瀋陽市の発表によると、瀋陽市のロボット産業の2025年の売上高は140億元(約3,200億円、1元=約23円)で、前年比3.8%増となった。また、ロボット関連の一定規模以上の企業(注2)は555社に達し、年間生産額は1,000億元を超えた。

また、瀋陽市が2025年4月に公表した「瀋陽市人工知能(AI)産業創新発展行動プラン(2025~2027年)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(2025年4月22日記事参照)では、2027年までにロボットのコア技術20項目と30製品の開発を目標としており、同市のスマート製造分野の活性化をさらに後押しする方針である。

(注1)脳と機械を直接接続し、脳信号の伝達や制御を可能にすることで、人の神経機能を代行・補完する技術。

(注2)年間の主な業務の売上高が2,000万元以上の工業企業。

(呉暁東)

(中国)

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