ドイツ商標出願急増で手続き長期化、4分の3が未登録の状態

(ドイツ)

デュッセルドルフ発

2026年06月24日

ドイツ特許商標庁(DPMA)は6月12日、商標出願件数の急増を受け、商標部門で手続き期間が長期化していると公表した。同庁は高い効率性と明確な優先順位付けで対応する一方、オンライン出願の利用や財・サービスを分類する統一分類データベース(eKDB)で定められている用語の使用、照会の必要最小限化などの協力を出願人に求めている。

実際、2025年の国内商標出願は9万3,291件と前年比で20.8%増加した。出願増加の主因として、中国からの出願が1万27件と前年(3,385件)比で3倍と急増したほか、米国からも549件から1,103件へと倍増した点が挙げられる。

この増加傾向が、2026年も続いているとみられ、ジェトロがDPMAのデータベース(DPMAregister)を確認したところ、年初以降の出願は既に4万4,036件(前年同時期では3万8,725件)に達している(注)。このうち、登録に至った案件は約1万1,200件と全体の約4分の1にとどまり、約4分の3に当たる3万件超は未登録の状態にある。

こうした状況を踏まえ、ドイツでの商標取得に当たっては、審査期間の長期化を織り込んだ対応が求められる。また、出願件数の増加に伴い類似商標の出願も増加する可能性があることから、自社ブランドと競合する出願の有無を継続的に確認するなど、権利確保に向けた対応の重要性が一層高まっている。

(注)ジェトロ調べ。2026年と2025年の1月1日から6月16日までの期間で検索。

(吉森晃)

(ドイツ)

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