5月のインフレ率は前月から小幅上昇、景況指数のPMIは調査により判断分かれる

(ナイジェリア)

ラゴス発

2026年06月25日

ナイジェリア国家統計局(NBS)は6月15日、2026年5月の消費者物価指数(CPI)を発表した。総合インフレ率は前年同月比15.93%となり、前月の15.69%から0.24ポイントと小幅に上昇した。前年同月の26.06%からは鈍化を見せており、インフレの長期的な鈍化傾向は続いている。

品目別では、前月に引き続き食品・非アルコール飲料が総合インフレ率の押し上げに最も大きく寄与しており、これにレストラン・宿泊サービス、交通、住宅・水道・電気・ガス・その他燃料が続いた。地域別では、都市部インフレ率が前年同月比16.07%、農村部が15.60%となり、都市部の伸びがやや高かった。前月比では、都市部が1.99%と4月の1.86%から0.13ポイント上昇した一方で、農村部は1.17%と4月の2.80%から1.63ポイント低下した。これにより、都市部の物価上昇率が農村部をやや上回ったものの、前月比では農村部の物価上昇ペースが大きく鈍化した。

また、ナイジェリア中央銀行(CBN)が同月発表した5月の購買担当者景気指数(PMI、注1)は49.6となった。4月の49.4から小幅に改善したものの、景況判断の境目である50を下回り、経済活動は2カ月連続で縮小圏にとどまった。調査対象の36サブセクターのうち、19セクターが縮小、15セクターが拡大、2セクターが横ばいだった。セクター別では工業PMIとサービスPMIがいずれも49.3と縮小圏に入った一方で、農業PMIは50.9となり、22カ月連続で拡大を維持した。工業では、生産と雇用が拡大した一方、新規受注と原材料在庫は縮小した。

一方で、スタンビックIBTC銀行が発表した5月のPMI(注2)は54.1となり、4月の52.4から上昇した。生産と新規受注の拡大が全体を押し上げ、民間部門の事業環境は4カ月連続改善したとしている。

(注1)PMIは50を上回ると事業活動の拡大、50を下回ると縮小を示す。なお、PMIは調査機関によって、調査対象、業種分類、算出方法が異なるため、数値は一致しない場合がある。CBNのPMIは、2026年5月11日~15日に1,900人の企業購買・供給担当幹部を対象に実施した調査に基づく。

(注2)スタンビックIBTC銀行のPMIは、S&P Globalが毎月約400社の民間企業を対象に実施した調査に基づく。

(柴田北斗)

(ナイジェリア)

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