米カリフォルニア州、大規模蓄電池プロジェクトを承認
(米国)
サンフランシスコ発
2026年06月05日
米国カリフォルニア州エネルギー委員会(CEC)は5月26日、サンフランシスコ近郊アラメダ郡における出力400メガワット(MW)、容量3.2ギガワット時(GWh)の大規模蓄電池プロジェクトの承認を発表
した。ギャビン・ニューサム知事(民主党)が拡張した迅速許認可制度(注1)の下で審査・承認されたもので、本案件は同制度下で承認された3件目の大型プロジェクトに当たる。州が蓄電池を含むクリーンエネルギーインフラの迅速導入を本格化させていることを示す動きといえる。
このプロジェクトでは、クリアウェイ・エナジー・グループの子会社レビ・アラメダが、400MWのバッテリーエネルギー貯蔵システム(BESS)を建設・運営する。太陽光などの余剰電力を蓄電し、夕方の需要ピーク時に供給することで需給の時間的ミスマッチを緩和することを目的とする。
蓄電池は補助設備から準基幹インフラへ
カリフォルニア独立系統運用機関(CAISO)の広報担当者はジェトロの取材に対し、電力需要は現在増加局面にあり、今後10年も拡大が続くと指摘。その背景として、電気自動車(EV)・ヒートポンプの普及やデータセンターなどの負荷増を挙げた。また、大規模蓄電池は、電力系統の信頼性と供給力を支える中核資源」であり、再生可能エネルギーの変動を吸収しピーク時に供給することで、需給調整と容量確保の両面で不可欠な役割を担うと指摘する。
州のエネルギー政策と許認可を担うCECによる蓄電池施策と、系統運用(注2)を担うCAISOがそれぞれの立場から蓄電池の重要性を指摘している点は、同技術の位置付けが制度面・運用面の双方で高まっていることを示している。
(注1)カリフォルニア州エネルギー委員会(CEC)が太陽光発電、陸上風力発電、エネルギー貯蔵システムなどのクリーン・再生可能エネルギー施設、クリーンエネルギー技術やその構成部品を製造・組み立てる施設の許認可を一元的に監督できる仕組み。
(注2)需要に対して、安定した電力を供給するために、電力系統の周波数調整、電圧調整、潮流調整ならびに最適系統構成などの運用を行うこと。
(芦崎暢)
(米国)
ビジネス短信 463f7f61ea0722a1





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