高市首相が訪英しスターマー英首相と会談、経済安全保障や先端技術に関する協力を推進

(英国、日本)

ロンドン発

2026年06月17日

日本の高市早苗首相は6月14日、英国のロンドンを訪問し同国のキア・スターマー首相と会談した(日本政府プレスリリース外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます英国政府プレスリリース外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。両首脳は、「経済安全保障協力に関する日英首脳共同宣言(和文PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)英文PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます))」と、「日英フロンティア・テクノロジー・パートナーシップ(和文PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)英文PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます))」を発出した。

「経済安全保障協力に関する日英首脳共同宣言」は、2023年の広島アコード(2023年5月19日記事参照)を補完し、経済安全保障に関する2国間協力を推進するためのビジョンを示すものであり、2国間貿易および投資の推進、エネルギー、重要鉱物およびそれらのサプライチェーンや、防衛分野などにおける協力の深化を掲げている。また、「日英フロンティア・テクノロジー・パートナーシップ」は、2026年1月のスターマー首相訪日時に両者がコミットした、先端技術に関する優先課題の進展に向けた連携を実現するものであり、人工知能(AI)、量子、デュアルユース、宇宙、通信ネットワーク、原子力、核融合、サイバーレジリエンス、創薬・医療などの分野における協力事項をまとめている。

また、両国関係機関・企業間で12件の各種協力覚書PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)が交わされ、そのうちの1つとして、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)とジェトロは、英国のイノベートUKと、応用研究、技術開発およびビジネス開発の支援に関する覚書を締結した。

英国政府は会談前日の6月13日、英国と日本は、数万人の新規雇用と総額180億ポンド(約3兆8,700億円、1ポンド=約215円)以上の経済効果を英国にもたらす投資について合意する見通しだと発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした(注)。内訳は、洋上風力発電分野で最大90億ポンド、インフラ、金融サービス分野で計90億ポンド以上となっている。洋上風力発電分野では、5.9ギガワット(GW)の浮体式洋上風力発電プロジェクトを支援するとしている。スコットランド東海岸沖の、丸紅が出資するオシアン(Ossian)および東京電力リニューアブルパワー子会社フローテーションエナジーが出資するグリーン・ボルト(Green Volt)、ならびにケルト海の関西電力が出資するエレバス(Erebus)が含まれる。インフラ、金融サービス分野の投資については、添付資料表を参照。

(注)どの程度が新規投資で、どの程度が既に発表済みの計画に基づくものかは明らかにされていない(6月14日付BBC)。

(齊藤圭)

(英国、日本)

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