米ラスベガスで「ライセンシング・エキスポ 2026」開催、出展企業数が過去最多
(米国、日本)
ニューヨーク発
2026年06月16日
ライセンシング業界における主要な博覧会である「ライセンシング・エキスポ 2026
」が5月19~22日、米国ネバダ州ラスベガスのマンダレイ・ベイ・コンベンションセンターで開催された。同エキスポは40年以上の歴史を有し、知的財産(IP)保有企業とメーカー、小売業者、ライセンシングエージェントを結び付ける、ブランドライセンシング分野における世界最大級のイベントだ。2026年は会場には大手スタジオ、ゲーム開発企業、キャラクターIPホルダーなど幅広い分野から、過去最多となる410社が出展し、78カ国・地域から約1万2,500人が来場した。また、基調講演や専門家によるパネルディスカッションが実施され、来場者にとってグローバルライセンス市場の最新動向を包括的に把握する機会となった。
エキスポの入り口・メインホールの様子(ともにジェトロ撮影)
2026年は日本企業が48社出展し、そのうち新規コンテンツ出展社数も11社増加した。ソニーやセガなどの大手企業が規模感のあるブースを展開する一方、タツノコプロ(アニメ制作会社)やスパイラルキュート(キャラクター・IP管理会社)などの中小企業も積極的に参加し、国際市場における認知拡大を図った。取材した日本の出展企業からは、同エキスポでの世界各国・地域のライセンシー、玩具製造会社、ディストリビューターなどと直接対話できる点や、最新トレンドを把握できる点が、新規市場の開拓や事業戦略の立案につながるとの評価が多く聞かれた。
ソニーおよびスパイラルキュートブースの様子(ともにジェトロ撮影)
会期中に開催されたパネルディスカッションの1つでは、ゲームIPの進化と市場拡張について議論された。近年、ゲームIPは強固なファン基盤と文化的影響力を背景に、ストリーミング配信、異業種連携、ライフスタイル分野とのコラボレーションを通じて、主流エンターテインメントへと急速に展開している。パネリストは、ゲームを文化ブランドとして位置付ける重要性を強調するとともに、その成功にはコアファンへの忠実性と新規顧客への訴求力の両立が不可欠であると指摘した。また、小売業者への理解促進、ブランド価値の確立、流通体制の整備が主な課題として挙げられた。
パネルディスカッション・基調講演の様子(ともにジェトロ撮影)
ライセンシング・インターナショナル発行の2026年グローバル・ライセンシング産業調査によると、2025年のライセンス商品およびサービスの世界売上高は3,898億ドルに達し、前年比で5.45%の増加となった。次回の「ライセンシング・エキスポ 2027
」は、2027年5月25~27日に開催予定。
(堀田基、セドリック・チャールズ)
(米国、日本)
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