IITガンディナガル校、先端材料・エネルギー・医療の研究クラスター設立イベントを開催
(インド)
アーメダバード発
2026年06月16日
インド西部グジャラート(GJ)州ガンディナガルのインド工科大学ガンディナガル校(IITGN)は6月11日、研究成果の円滑な社会実装を目的とした「研究クラスター」の設立イベントを同校内で開催した。この研究クラスターを通じて、研究室や分野の垣根を越えた学内連携に加え、企業や産業界との共同研究開発(R&D)、技術開発、社会実装などの産学連携促進を目指す。
IITGNキャンパス内の校舎(ジェトロ撮影)
IITGNは、「先端材料」「エネルギー」「医療・バイオ」の3領域を研究クラスターとして認定している。各研究クラスターは複数の学術分野で構成され、学内研究者が連携して特定領域の研究を推進するとともに、主要パートナーとして学外から約70の企業・機関が参画する。
例えば先端材料クラスターは、材料工学、化学工学、電気工学などの分野を横断し、製造や半導体材料といった研究領域を展開する。主要パートナーには、インド宇宙研究機関(ISRO)や国防研究開発機構(DRDO)といった公的機関、タタ・セミコンダクター・マニュファクチャリングなどの企業が参画している。また、エネルギークラスターのパートナーには、日本製鉄が出資する合弁会社アルセロールミッタル ニッポンスチール インディア(AM/NS India)が名を連ねている。
3つのクラスターは、製造業の輸入依存低減や雇用の確保、さらには輸出を目指す振興政策「メーク・イン・インディア」のビジョンや、半導体製造における産業集積を推進するGJ州全体の動向と関係する取り組みといえる。またIITGNでは、クラスターの設立と合わせて研究者・学生・スタートアップが高度な研究設備にアクセスできる共有施設(Central Instrumentation Facility)も同校内に開設している。
先端材料クラスターの研究者・パートナー機関らによるMoU締結(ジェトロ撮影)
設立イベントには、研究者やパートナー機関など関係者150人超が参加した。登壇したジテンドラ・シン科学技術大臣は、アカデミアに対し「政府資金に依存せず、早期から産業界を巻き込んだ資金循環を構築する必要がある」「グローバルな資金や市場へのアクセスに向け、海外展開をバックアップしていく」と方針を語った。
企業にとっては、IITGNと連携した製品の共同開発、研究室の技術ライセンシングや優秀なテック人材へのアクセスなどが期待される。
ジテンドラ・シン科学技術相によるスピーチ(ジェトロ撮影)
(林田勇太、タヌ・バヤッド)
(インド)
ビジネス短信 387f4ce953125ad4





閉じる