「ヘルス・サミット・アジア2026」が開催

(マレーシア)

クアラルンプール発

2026年06月04日

マレーシアの首都クアラルンプール市で5月20日から22日にかけて、「ヘルス・サミット・アジア2026外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」(Health Summit Asia 2026、HSA2026)が開催された。同サミットは、同国有数の医療展示会「SEACare」とウェルネス展示会「International Wellness Expo」を統合したもので、9カ国・地域から約105社が出展した。

マレーシアの医療業界は、人工知能(AI)を活用した診断技術やメドテック(MedTech)、デジタルヘルスプラットフォームの発展により、変革期を迎えている。加えて、同国の医療観光市場は好調に推移しており、国際市場におけるマレーシアの存在感は一段と高まっている。マレーシア医療観光協会(MHTC)によると、2025年の医療観光による収益は33億5,000万リンギ(約1,306億5,000万円、1リンギ=約39円)となり、コロナ禍前の2019年と比べ、約2倍に拡大した。患者数も同期間に約51.6%増の185万人に達した。

開会式で、マレーシア保健省のハニファ・ハジャール・タイブ副大臣があいさつし、同サミットの開催について、「マレーシアがアジアの医療を変革するというビジョンを実行段階へ移行したことを示すものだ」と述べた。その上で、イノベーション、連携の促進、さらには実践的な取り組みの創出につながる機会となることへの期待を示した。

また、同サミットの共催者であるグリーンウェルネスマレーシア創業者のドルフ・ペン氏は、「現代のヘルスケアは医療にとどまらない」と述べ、より健康的な社会の実現に向けて、予防やウェルネス、アクティブ・エイジング(注)、補完療法などの重要性が高まっていると強調した。同氏は、日本との連携について、「医療イノベーションのみならず、ウェルネスや長寿の分野においても連携可能性が高い」と述べ、同サミットを通じて知識共有とパートナーシップ創出の機会拡大に期待を示した。

なお、ジェトロは、ビジネスマッチングサービスおよびオンラインカタログ「Japan Street」を紹介するため、同サミットに広報ブースを出展した。同ブースでは、日系企業のサプリメント、オーラルケア製品、美容製品などを含むサンプルを展示した。マレーシアのバイヤーからは、日本の製品に対して、「日本は健康意識が高いイメージがあるため、日本の健康器具・健康食品への信頼が高い」「食品や口に含む製品はハラール認証があった方が良い」といった声が聞かれた。

写真 ジェトロブースの様子(ジェトロ撮影)

ジェトロブースの様子(ジェトロ撮影)

(注)高齢者の生活の質を高めるため、健康維持、社会参加、安全な生活の機会を最適化するプロセスを指す。

(戴可炘)

(マレーシア)

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