セネガルのカザマンス地方の養蜂業、生産量と収益が伸び悩む
(セネガル)
アビジャン発
2026年06月30日
セネガル南部のカザマンス地方において、養蜂業での生産量と収益の停滞が課題となっている。同地方は、セネガルの蜂蜜生産の約7割を担う地域だ。
セネガル紙「ル・ソレイユ」の6月2日付の報道によると、カザマンス地方の複数の経済利益団体(GIE)を統括するカザマンス食品協同組合(CAC/Miel)は、加盟団体による蜂蜜の生産量が2022年の6,661リットルから2024年には4,457リットルへと減少した。これに伴い、CAC/Mielの収益も同時期に2,640万CFAフラン(約740万円、1CFAフラン=約0.28円)から1,750万CFAフランへと落ち込んだ。また、養蜂家が使用するコロ式およびラングストロス式巣箱の1箱当たりの潜在生産能力は20〜25キログラム(kg)とされているものの、現状の平均収量は約10kgにとどまっている。
同紙によると、生産量低迷の要因として、主に巣箱管理の不徹底や気候変動による蜜源植物への悪影響のほか、山火事、シロアリや寄生虫の被害、養蜂技術の不足など、複合的な要因が報道されている。
カザマンス地方は高湿度で自然資源が豊富にあり、養蜂に適した環境を有する。同地方において養蜂は広く行われており、住民の収入多角化や食料安全保障に寄与している一方で、多くの農家にとって依然として副業的な位置づけにとどまっている。
こうした課題に対応するため、2019年4月から2020年8月にかけて、国際開発協力協会(SOCODEVI)は国連食糧農業機関(FAO)の支援の下、「カサ・ミエル(Casa Miel)プロジェクト」を実施した。同プロジェクトは、気候変動に対応した養蜂技術の普及や生産性向上、女性の社会参加促進を主な目的としている。養蜂技術研修では、養蜂家147人(うち女性72人)が巣箱の管理から採蜜・加工までの一連の技術を学んだ。
(ロブエ・ピエールアダム、安藤佳耶)
(セネガル)
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