香港でポップカルチャーイベント「コミコン」初開催
(香港、日本)
香港発
2026年06月10日
ポップカルチャーイベント「コミコン(Comic Con)」が香港で初めて開催された。主催はオプティクス・ベンチャーズ(注1)、共催はワン・クール・グループ(天下一集団、注2)で、5月29~31日の3日間、香港コンベンション・エキシビション・センター(HKCEC)で行われた。入場料(注3)は1日150香港ドル(約3,075円、1香港ドル=約20.5円))からで、東京コミコンと同程度の価格設定だった。
初開催ながら、世界各国から俳優や声優などの著名人が参加し、米国や欧州のコミコン同様に、交流と物販を組み合わせた総合イベントとして注目を集めた。
会場では、アメリカンコミックや中国発の女性向け恋愛シミュレーションゲームなど、多様なIP(知的財産)が参加者の関心を集めた。日本からは東映アニメーションが「ワンピース」「ドラゴンボール」の巨大オブジェを設置するとともに、限定商品を販売し、販売エリアには入場待ちの列ができるなど、高い集客力を示した。また、クリエーターエリアも活況を呈した。日本から参加したクリエーターも実演を行い、来場者との直接交流を通じてファンコミュニティーを形成していた。
クリエーターエリアの様子(ジェトロ撮影)
今回、香港の俳優ルイス・クーの登壇やイベントへの積極的な関与も話題となった。同氏は、日本でも関心を集めた香港映画「トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦」(原題:九龍城寨之圍城)に出演している。2025年12月に開催された東京コミコンへの参加が予定されていたが、香港で発生した大規模火災の影響により参加を取りやめた経緯があり、今回のコミコンには日本から訪れるファンの姿も目立った。
SNSでは、「日本の出展をもっと増やしてほしかった」など日本への期待を寄せる声が聞かれた。また、「販売グッズの数が多くなかった」といった声もあったが、全体としては著名人との交流やイベントのクオリティーに満足する声が多かった。
混雑する会場の様子(ジェトロ撮影)
オープニングセレモニーの様子(ジェトロ撮影)
(注1)エンターテインメントやメディア分野などに投資し、事業創造を行うベンチャー投資会社。
(注2)映画製作・配給会社。香港の俳優で、今回の香港コミコンにも登壇したルイス・クーが創業。
(注3)入場料は1日券が150香港ドル、3日券が380香港ドル。入場待ちを回避できるファストトラックと限定商品付きのチケットが680香港ドル。俳優などとの写真撮影やサインをしてもらう権利は著名人によって異なり580~1,580香港ドル。
(平井志穂)
(香港、日本)
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