第1四半期の外資規制業種の認可社数、前年同期比で約3割増
(タイ)
バンコク発
2026年05月27日
タイ商務省(MOC)は4月27日、2026年第1四半期の外資規制業種における認可状況を公表した。外国企業の事業認可社数は前年同期比27.6%増の347社で、内訳は外国人事業ライセンス(FBL)が78社、外国人事業証明書(FBC)が269社だった(注)。
第1四半期の投資総額は、前年同期比2.1倍の約978億バーツ(約4,694億円、1バーツ=約4.8円)となり、3,132人の新規雇用に貢献した。国・地域別にみると、米国が認可社数61社で首位となり、投資額は約59億バーツ(構成比6.0%)だった。認可社数の順では、次いで日本55社(約212億バーツ、構成比21.7%)、中国54社(約220億バーツ)、シンガポール44社(約185億バーツ)、香港33社(約70億バーツ)と続いた。
国・地域別の主な認可事業は次のとおり。
- 米国:エンジニアリングサービス事業、広告宣伝事業、スポーツ・フィットネス関連サービス事業、国際貨物輸送取扱事業(フレイトフォワーディング)
- 日本:エンジニアリングおよび技術サービス事業(故障の原因究明のための回路基板解析など)、自動車クイック整備・メンテナンス受託店向けのライセンス供与サービス事業、ソフトウエア開発サービス事業、各種製品の受託製造サービス事業〔プリント基板実装(PCBA)、車載用電子部品、金型など〕
- 中国:銀製ジュエリーの製造事業、各種製品の卸売事業(バーコードプリンター、経皮的冠動脈形成術用バルーンカテーテルなど)、ソフトウエア開発サービス事業、各種製品の受託製造サービス事業(再生紙製品、自動車用タイヤ、工業用化学製品など)
- シンガポール:各種製品の卸売事業(自動車用バッテリー、機械、機械設備など)、クラウドサービス事業、高機能物流センターサービス事業、各種製品の受託製造サービス事業(スマートカード部品、太陽光発電関連製品、自動車シャシー部品など)
- 香港:エンジニアリングおよび技術サービス事業(機械・設備・システムの据え付け、保守、修理に関する技術コンサルティングおよびアドバイスなど)、タイ国内における宿泊、旅行、飲食関連のサービス事業、ソフトウエアの開発・改良サービス事業、各種製品の受託製造サービス事業(歯科用製品、オフィス用電子機器および部品、金属製品など)
第1四半期に認可された案件のうち、東部経済回廊(EEC)域内への投資額は440億バーツとなり、認可総額の45.0%を占め、認可企業は108社だった。国・地域別を社数の順でみると、中国が37社で首位となり、投資額は195億バーツ、構成比は44.4%だった。次いで日本19社(投資額48億バーツ、構成比11.0%)、シンガポール15社(77億バーツ、17.4%)の順だった。
(注)MOCが外資規制業種への参入を認可する際、外国企業がMOCに認可を直接申請する「外国人事業ライセンス(FBL)」と、外国企業がタイ投資委員会(BOI)などから投資奨励を得た上で、MOCに申請する「外国人事業証明書(FBC)」の2種類の方法がある。
(上江洲祐貴、チャナットパット・スクマ)
(タイ)
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