TOTOがロンドンショールームを16年ぶりにリニューアル
(英国、日本)
ロンドン発
2026年05月29日
衛生陶器メーカーのTOTOヨーロッパ(TOTO Europe)は5月20日、ロンドンのクラーケンウェル地区で、家具・建築・素材などの最新デザインが一堂に集まる「Clerkenwell Design Week
」に合わせ、ショールームのリニューアルセレモニーを実施した。
リニューアルセレモニーの様子(ジェトロ撮影)
本リニューアルは単なる改装にとどまらず、海外市場におけるブランド発信と顧客接点の在り方を見直す取り組みだ。
同ショールームは2010年の開設以来、英国市場における拠点として機能してきたが、今回の再設計では「体験型プラットフォーム」として新たに構想された。設計を手がけたMACH Architekturは、日本のデザイン思想とTOTOの理念を融合させ「製品を見る場」から「ブランドを理解・体感する場」への再定義を狙ったとしている。
英国市場とグローバル仕様に対応した展示スタイルとし、世界有数のデザイン都市であるロンドンを拠点とした国際的な建築家やデザイナーが、グローバルコレクションを1つの空間で選定可能となるよう構成された。英国ゼネラルマネージャーの大杉和輝氏は「この新たなショールームは英国、そして世界に対するTOTOブランドの表現が根本的に進化したことを示す」と述べ、英国拠点を単なる現地販売の場ではなく「グローバルプロジェクト拠点」として位置づけている。
また、本施設ではサステナビリティーへの取り組みも打ち出し、奈良県吉野地方の杉材を用いた内装や既存展示品の陶片を再利用したテラゾーカウンターなどが配された。環境配慮に加え、その背景や思想を可視化することが欧州市場におけるブランド価値形成に直結している。
吉野杉を使用した展示(ジェトロ撮影)
特に欧州においては、ブランド理念や思想を体現する空間が重要視される傾向にある。商品を見せる場にとどまらず、カスタマーエクスペリエンスを通じたブランドの世界観の深い理解につながる店舗設計が欧州展開のカギとなる。
(荒川伶奈)
(英国、日本)
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