ナイジェリア、グリーンボンドを通じた環境分野の資金調達を強化
(ナイジェリア)
ラゴス発
2026年05月20日
ナイジェリア債務管理局(DMO)は5月13日、473億5,500万ナイラ(約55億5,000万円、1ナイラ=約0.1172円)(注)の「シリーズIIIグリーンボンド」を、ナイジェリアの主要証券取引所である「NGX Group」および「FMDQ Exchange」に上場した。本グリーンボンドは、ナイジェリア政府がDMOを通じて発行する3回目の債券であり、低炭素社会および気候変動に強靭(きょうじん)な経済への移行を支援する環境関連プロジェクトへの資金供給を目的としている。上場により、投資家に流動性を提供し、価格透明性を高める狙いがある。なお、利率は18.95%、償還予定は2030年6月を予定している。
現地報道によると、ナイジェリア政府は2026年、気候関連インフラやサステナビリティー関連事業の資金調達強化を目的に、最大5,000億ナイラ(約586億円)のグリーンボンド発行を計画している。過去のグリーンボンドの発行では応募額が募集額を上回るなど、国内投資家の関心も確認されており、連邦政府による環境・気候変動対応分野へのグリーン・ファイナンスの動きと合致しているとされる。ナイジェリア政府は、政策・金融の両面で再生可能エネルギー、クリーン輸送、持続可能な水の管理、気候適応などの分野を重点化しはじめている。
一方で、2025年末時点のナイジェリア政府の国内債務残高80兆4,900億ナイラ(約9兆4,334億円)に対し、グリーンボンド残高は623億5,500万ナイラ(約73億806万円)で全体の0.08%と規模は限定的だ。ナイジェリアの国内債務は通常国債と短期国債に大きく集中し、高金利環境下で政府の財政余力に制約がある。特定の民間案件への同資金の充当は現時点で確認されていない。
(注)公式資料では見出しに「473億3,300万ナイラ」、本文に「473億5,500万ナイラ」と金額表記に差異があるが、本稿では本文の数値を採用した。
(柴田北斗)
(ナイジェリア)
ビジネス短信 ed19290b66b27429





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