交通渋滞緩和を目的にAI活用の違反検知システム運用を開始
(バングラデシュ)
ダッカ発
2026年05月19日
バングラデシュのダッカ市警察(DMP)は4月29日、首都ダッカの交通管理の近代化と交通渋滞緩和を目的に、人工知能(AI)を活用した道路交通法違反検知システムの運用を開始した。ダッカ市内には、インターコンチネンタルホテルやルワン・バザールなど、計25の重要拠点に信号が設置されている。DMPは今後、これら信号地点に設置されたカメラを活用して車両の動きを監視し、交通違反を検知した場合に電子交通起訴システムを通じて立件する予定だ。これまで無秩序だった乗用車、バイク、リキシャが赤信号で停止線前に止まるようになり、交通風景は劇的に変わりつつある。
また、タリク・ラフマン首相は5月14日、就任後2回目となるダッカの交通渋滞緩和と交通管理システムの近代化に関する会議を主宰した。3月24日に行われた1回目の会議では、即効性のある対策として、ダッカの120カ所の信号機の自動化、ダッカ周辺での新たなバイパス道路の建設、無許可バス乗り場の撤去、道路脇の違法占拠の排除などが決定された。同首相が渋滞緩和に対し、スピード感をもって対応している様子がうかがえる。
さらに、ラフマン首相はインフラ開発について、従来の道路の拡幅から鉄道網の強化へかじを切る方針も打ち出した。地方都市シレットを訪れた同首相は5月2日、「道路の拡幅を進めれば、車両および交通量は増加するだろうが、肥沃(ひよく)な農地の破壊にもつながる。われわれは鉄道網の整備も進めたい。鉄道網を整備すれば、人々の移動費は安くなり、企業も低コストで商品を輸送できるようになる」などと述べた。ラビウル・アラム道路・橋梁(きょうりょう)相は4月9日の国会答弁で、「2030年までに6本の大量高速輸送システム(MRT)または地下鉄路線を建設する期限付きの作業計画を採択した。ハズラット・シャージャラール国際空港からガジプールまでの全長20.5キロメートルの区間には、すでにバス高速輸送専用レーンを導入した」などの発言を行い、同首相が鉄道網の強化と渋滞の緩和に関し早々に成果を上げていることを強調した。
(片岡一生)
(バングラデシュ)
ビジネス短信 deff11287253fd8f





閉じる