インドの4月貿易収支、輸出堅調も輸入額の増加で赤字拡大
(インド)
ムンバイ発
2026年05月22日
インド商工省(MoCI)が5月15日に発表した「貿易統計(速報値)」
によると、2026年4月の貿易収支(サービスを除く)は約283億8,000万ドルの赤字で、赤字幅が前月から拡大した(添付資料図参照)。輸出額は435億5,961万ドルで前年同月比13.8%増、輸入額は719億4,308万ドル(10.0%増)で、輸出入ともに増加した。
輸出の増加は、金額の大きいエンジニアリング製品103億4,972万ドル(前年同月比8.8%増)や石油製品95億9,342万ドル(34.7%増)、電子機器51億7,751万ドル(40.3%増)、医薬品26億6,319万ドル(7.1%増)、有機・無機化学製品24億1,990万ドル(7.3%増)などによるもの。
一方、輸入の増加は、電子製品127億8,419万ドル(前年同月比38.2%増)、金56億2,687万ドル(81.7%増)、電気・一般機械52億9,986万ドル(13.9%増)、非鉄金属28億3,310万ドル(22.2%増)が大きく影響した。中東情勢の悪化に伴う原油価格の高騰が続く中、石油製品は186億2,599万ドル(10.0%減)と減少した。
地場格付け会社ICRAのチーフエコノミストのアディティ・ナヤル氏は「中東情勢の悪化にもかかわらず、輸出総額は過去49カ月で最高水準を記録した。一部は商品価格上昇の恩恵を受けたものであり、特に石油製品は過去24カ月で最高値を記録した」と述べた。地場大手国営バローダ銀行のチーフエコノミストのマダン・サブナビス氏は「輸出が輸入を上回るペースで拡大しており、経済の堅調さを示している」との見解を示した。また、同氏は「輸入については石油製品の伸びが鈍化した一方で、金の輸入が大きく増加しており、金価格の上昇が輸入増加に寄与した」とも述べた(「ミント」紙5月15日)。
(野本直希)
(インド)
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